【年収130万円UP】製造業営業マンが実践した転職成功の4ステップ

製造業からの転職で「年収アップ」は本当にできる?

「転職=年収が下がる」という話はよく聞かれます。一方で、転職によって〇〇万円年収アップに成功した!なんて話も聞こえてきます。

実際問題、製造業で働いている人は、転職によって年収アップができるのでしょうか。私自身も実際に活動する前は不安でしたが、結果的に年収アップに成功しました。

年収アップに重要なことは、『年収の高い業界に寄せること』と、『実績を抽象化すること』です。

「自分には特別なスキルがない」、「転職で失敗しないか不安」という方も安心してください。本記事では、製造業からの転職で年収アップを実現した私の体験をもとに、再現性のある4つのステップを紹介します。

具体的なステップは以下の通りです。

  1. 転職で求めるものを明確にする
  2. 今までの仕事を整理して“自分の武器”を見つける
  3. 年収の相場を把握する
  4. 希望企業との共通項を見つける

私も鉄鋼業の会社で働き、緩やかに衰退しているような業界から年収アップなんてできるのかと不安でした。

”『年功序列の給料に対する不満』、『仕事と家庭の両立』、『10年後を考えた時の違和感』 ”

ただ、これらを見て見ぬふりはできません。転職活動は、あなたの今とこれからの働き方を考えるのに最も有効な方法です。

是非、最初の一歩を踏み出しましょう。


ステップ1:転職で求めるものを明確にする

この記事を読んでくれている方には、それは年収アップだと言われてしまうかもしれません。ただ、優先順位は明確になっているでしょうか。

今回の転職で実現させたい最優先事項が年収だとして、他に改善したい項目はなんですか。知名度、スキル、時間、やりがい、勤務地、ワークライフバランスなどはどのように考えていますか。

”考えてみると年収は少し上がれば良い程度で、ワークライフバランスがとれる会社が優先度が高かった”なんていう結果になるかもしれません。

そして、このステップでは自分のスキル、市場価値を考えて勝手に希望を制限したり、世間のいう良い転職の指標で考えたりはしないでください。あなた自身のオリジナルな考えで、理想を明確にします。

かくいう私は、年収アップが叶えたい項目ではありましたが、年収の最大化を目指す転職をしたいわけではありませんでした。忖度なしに、仕事内容とそれに付随するスキルアップを主目的においていました。

転職の目的は人によって様々です。後悔しない転職をするために、自分の理想を真剣に追求してください。

※転職で後悔したくないという方はこちらも参考にしてください。

「製造業で働くあなたへ。後悔しない転職のために必要な“3つの視点”」

ステップ2:今までの仕事を整理して“自分の武器”を見つける

これはいわば自分のキャリアの棚卸しです。

今までどんな仕事をしてきたかを整理する作業であり、自分が志望する企業に**「提供できるもの」(スキルや経験)**を明確にするために行います。

固くならなくても大丈夫です。まずは事実を並べてみましょう。

例:

〇〇製作所株式会社 営業部 に所属

在籍期間:20〇〇年〇月から

業務内容:〇〇株式会社他20社の営業窓口を担当

次に業務の実績をより具体化していきましょう

例:

売上実績:〇〇百万円

〇〇株式会社向けの〇〇を販売した。〇〇%の価格交渉をした。シェアの改善に向けて品質向上に努めた…etc.

目標管理を今の会社で取り入れていれば、ここ数年の結果を参考にするのも良いと思います。個人の目標がなければ、課やチームの目標と実績を参照してください。

事実に目を向けると、当たり前と考えていたルーティーンワークの中でも、目標のために何に苦労して、どう対応したのか思い出されると思います。

それがあなたのスキル・経験です。

難しいという方も、良いことでも悪いことでも感情が動いていた時のことを思い出してください。その時あなたは主体的に行動していたはずです。

言語化するのが難しい場合は、STAR法という方法をオススメします。

頭で考えているだけより、一度書き出して見た方が思考が整理できます。

STAR法

S(Situation): 対象となる状況の説明
T(Task): 当時の自分の役割や課題

A(Action): その課題に対してどのような行動を取ったのか

R(Result): 行動の結果、どのような変化や成果が得られたのか

ステップ3:希望する業界や企業の年収の相場を把握する

結論:年収アップには「儲かっている業界」を狙え!

最短ルートは転職エージェントの活用

情報収集の最短ルートは転職エージェントを活用することです。そして、紹介された求人を見ながら自分でも転職サイトで検索して確認する。この2アクションを実行しましょう。

転職エージェントに登録して、事前にステップ1・2で整理した内容を担当者に言えば、それにマッチした求人を紹介してくれます。

つまり、紹介される求人の年収を見ることで、あなたの年収相場がわかります。

エージェントに依存しすぎないこと

ただ、少し注意したいことがあります。

転職エージェントは採用する企業側が料金を払っているため、応募者側は無料で活用することができます。これは非常にメリットですが、それは同時にエージェント側からすると転職させるインセンティブが強いということです。

希望の年収は難しいからと、レンジを下げた求人を紹介されてしまう恐れもあります。

転職エージェントに使われてしまうことがないよう、自分自身でもその情報の正当性を確認して納得いく判断をしてください。

転職エージェントと転職サイトを両方使うとは

具体的にいうと、転職サイトで自分の転職の優先順位に沿って検索してみる。

転職エージェントで紹介された企業の競合会社や業界に絞って検索してみることです。

こうやって、自分で芋蔓式に検索したり、転職エージェントから紹介される求人をみると、業界ごとの相場や求められているスキルの共通点が何となく見えてきます。

【年収アップを狙うなら「儲かっている業界」を選べ】

志望企業を絞り込む際に、今いる企業よりも儲かりそうな業界や企業を選ぶことが原則です。

いくらスキルがあっても、給与を出せる企業でなければ年収は上がりません。高待遇の源泉はその企業が儲かっているかどうかにあります。

儲かっている業界を探す方法

  • 業界紙や四季報(四季報業界地図)など
  • 業界のトップ企業について検索する(業界の課題や展望について語られている)
  • 転職エージェントに「成長産業」を質問する ←おすすめ

私には無理」だと思い込まないで!

「そうはいっても、儲かってる会社に入れるなら苦労しない」、「儲かっている優秀な企業の求めるスキルが私にはない」

皆様はこんな勘違いをしてはいませんか?

でも実は、製造業での経験は多くの業界に通用するスキルの宝庫なんです。

具体例を挙げて、次のステップで解説していきます。

まず行動しようと思った方へ

📌私が使って良かった転職エージェント

→JACリクルートメント

私が使ってよかった転職サイト

→リクナビNEXT

ステップ4:希望企業との共通点を見つける

結論:「業界を寄せる」+「実績を抽象化」で採用確度アップ!

なぜ「未経験業界」はハードルが高いのか?

それは、採用側が「活躍できるイメージを持ちにくい」からです。

料理経験のない人が、いかにパソコンスキルをアピールしたところで、その人はシェフとして採用されないでしょう。

だからこそ、自分の過去と企業の未来の“共通点”を見つけることが重要です。

これを見つける工夫が

『業界を寄せること』、『実績を抽象化すること』です。

一つずつ説明します。

【方法①:業界を“寄せて”考える】

儲かる業界の中でも今の業界と共通項がある業界に絞ってください。

例えば製造業といってもかなり広いです。半導体業界のように、衰退していたが、今は逆に盛り上がっている業界もあります。業務内容が似ていれば、あなたの実績と企業が求める経験がマッチする可能性は高いです。

製造業と関連が薄い業界はどうすればいいの?例えばIT業界なんて無理。
IT業界の中でも製造業によせて考えよう。(例. IOTの分野や製造業を主要顧客にしている会社など)

あなたの業界に寄せて共通項を探してみてください。

業界を寄せることを考えてみると、製造業で働いていることにはメリットがあると気付きます。

というのも、製造業は日本の産業構造において非常に大きな規模です。国内生産額では約3割を占める主要産業なんです。関連する産業が非常に多くあることに気づかされると思います。

【方法②:実績を“抽象化”する】

業務経験を抽象化することで、業界を超えてアピールできるようになります。

例えば、『客先や工場との納期調整を苦労してやり遂げた』という実績があるとします。

エピソードを振り返って、あなたの具体的な思考と行動から見えてくる力は何ですか?

  • 納期を遵守するために粘り強く交渉した『忍耐力』
  • 客先と工場と何度も摺り合わせをした『調整力』
  • 社内を巻き込んだ『リーダーシップ』
  • 落とし所を模索した『思考力』

上記の力が見えてくるかもしれません。

そして企業側のもとめる人材は何かをリサーチします。求人票のもとめる人物欄に「リーダーシップ」、「思考力」、「行動力」などの表現があれば、それに合わせたストーリーでアピールします。

『〇〇業界での業務経験』って求人票にあったらさすがに無理だよね…。
あきらめる必要はありません。

その企業の業務で共通しているところはないでしょうか。

例えば、その企業の商品・サービスが高額で納品までの期間が長いようなものであれば、総合的なプロジェクト管理ができる人材が欲しいのかもしれません。先程のように調整力やリーダーシップが、説得力のあるアピールになります。

繰り返しになりますが、採用で重要なことは適合性を如何に証明できるかです。

自分の経験と企業の求めている経験が重なる点を角度をずらしながら見つけてください。あなたの今の仕事を「他業界でも使えるスキル」に変換する視点を持てば、年収アップの道は確実に見えてきます!

製造業で働いている人は、意外と汎用的な経験をしているのではないでしょうか。


まとめ:製造業でも、戦略次第で年収アップは可能

しっかり準備をして取り組めば年収アップの転職は十分に実現可能です。

実際に私も、業界を見直し、自分の経験を抽象化することで、希望に合った企業に転職し、年収アップを実現しました。

製造業で働いていたことはアドバンテージになります。自分にはアピールできるスキルがない」という人も、一度自分の仕事を整理してみてください。

採用企業はハイスペックな人材を求めているのではなく、自社にマッチする人材を求めています。

変換する視点が持つことで、あなたの経験は企業が求める経験にマッチします。

まずは情報収集から始めてみたいというのも全然ありです。

転職活動において転職エージェントは必須の装備になっています。行動したいという方はまず登録してみてください。

※求人を紹介されても、すぐに転職する必要はありません。

まずは情報収集のつもりで相談してみるだけでも、大きな一歩になりますよ。


📌私が使って良かった転職エージェント

→JACリクルートメント
私が使ってよかった転職サイト

→リクナビNEXT

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