「本当は、もっと何かしたいと思っている」そんな自分に気づいたあなたへ
仕事には慣れてきた。
人間関係に悩むことも減ったし、毎日は淡々と過ぎていく。
でも、ふとした瞬間に、こんな気持ちが湧いてくる。
「今のままで、本当にいいんだろうか?」
不満があるわけじゃない。
でも、満足しているかと言われると、正直よくわからない。
たとえば、
- 「自分にはこれといって得意なことがない気がする」
- 「気づけば毎日がルーティンで終わっている」
- 「やりたいことがあるような気がする。でも、それが何かはわからない」
そんな気持ちを抱えている人は、実はとても多いです。
SNSでは、副業で人生が変わったという人の声も見かける。
興味はある。やった方がいい気もする。
でも──
- 何から始めればいいかわからない
- やっても失敗しそうで怖い
- やる意味があるのか、イマイチ自信が持てない
それでも僕は思うんです。
**その“もやもや”の正体は、あなたの中にある「変わりたい気持ち」そのものじゃないか?**と。
私は副業を始めたことで自分の中の変わりたい気持ちに答えられました。
もっと何かをしたいと思っているあなたは、将来への焦り、成長したいという気持ちを持っているんだと思います。
その希望へのアプローチとして副業は魅力的なアプローチになります。
それは、副業で稼ごうとすると、「自分の得意」や「人に価値を届ける方法」について真剣に考えるようになるから。
そして、その過程にこそ、あなたの専門性を育てる、あなたの価値を育てる体験があるからです。
この先では、
- なぜ「副業」が専門性を育てる行動になるのか?
- どんな副業なら育てられるのか?
- そして、自分の得意が見つからないときにどうすればいいか?
こうした点について、僕自身の体験も交えて、わかりやすくお伝えしていきます。
この記事を通して、自分の気持ちに正直に向き合うヒントが見つかれば嬉しいです。
副業と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
おそらく多くの人は、「空いた時間にお小遣いを稼ぐもの」「本業の収入では足りない分を補う手段」といった捉え方をしていると思います。
それ自体は、まったく悪いことではありません。
実際に、2024年の調査(※)によると、副業をしている理由の第1位は「収入を増やすため」で、実に94.4%がこの目的を挙げています。

※出典:キルアップ研究所「副業の目的とその結果に関する実態調査」(2024年12月)https://reskill.gakken.jp/
つまり、副業を「お金を稼ぐための行動」として捉える人が多数派なのです。
でも私は、もう一つの側面があると思っています。
それが、『副業は、専門性を育てる行動になる』ということです。
(上記アンケートでも約3割の方が「スキルアップのため」「新たな知識経験を得るため」と回答)
自分の得意なんて、最初からわかるわけがない
副業を通じて、自分の価値や得意なことが見つかる。
こう聞くと、「それは一部の才能ある人の話じゃないか」と思うかもしれません。
そうです。自分の価値や得意なことを見つけるのって大変です。
ブログを始めた当初、私は正直言って「自分には何ができるのか」なんてまったくわかっていませんでした。
「過去の経験や得意なことを整理して、副業のネタを考えよう」とSNSに言われても、まるで他人事のようでピンとこない。
それでも、「これかもしれない」と仮説を立てて、形にして、人に出してみる。
最初はブログを書くにしても、自分では一生懸命書いたのに、数日後読み返すと一体何を届けたいのか、どう役に立つのかがわからない記事がそこにはあります。
それでも繰り返し試していくうちに、自分の中にある「使える要素」や「ちょっとだけ他の人と違う視点」が見えてくる。
その過程では、自信を失ったり、「自分には向いてなかったかも」と思う瞬間ばかりでした。
何度も落ち込みました。でも、「最初からできるわけない」と思い直して、また立て直してきました。
今思えば、そういう『できると思ったら違った』の繰り返しこそが、自分を深く知る過程だったのだと思います。
「価値を届ける」と向き合う時間が、専門性を育てる
副業は、誰かからお金をもらう行動です。
たとえ少額でも、「あなたのこれが役に立ちました」「その情報がありがたかった」と言われて、お金が動く。
つまり副業とは、『価値を届けたことが証明される場』なんです。
私が伝えたいのは、「自分は何をどうすれば、人の役に立てるのか?」という問いと向き合う時間こそが、専門性を育てていくということ。
ChatGPTを使って記事を整理したり、サムネイル画像を作って視覚的に伝える練習をしたり。
「人に伝えるにはどうしたらいいか」を考え続けることが、自分の視点・考え方・伝え方を磨いてくれました。
これはただ知識を増やすことではなく、「自分の頭で価値の出し方を考える力」を育てることだと思っています。
副業は、“もうひとつの実験場”
本業の職場では、役割も評価軸も決まっています。
でも副業では、ゼロから自分で考えて、自分でつくって、反応を見て調整していく。
私にとって副業は、「もうひとつの現場」です。
本業では試せなかった技術やツール(AI、画像編集、ライティング)を、実際に試すことができる。
しかも、その結果がダイレクトに返ってくる。
「これ、ちょっと面白いね」と言われたこと、
「挑戦したい気持ちが伝わってきた」と認められたこと。
まだ大きな実績ではないけれど、自分自身が一番、「やってよかった」と感じています。
本業にも活きる“ポータブルスキル”が育つ
こうして副業で試行錯誤した結果、報告や文章の組み立てが変わりました。
「話がわかりやすくなった」と言われるようになったのは、間違いなくブログの影響です。
それだけでなく、時間の使い方やタスク管理、技術への感度も少しずつ変わっていきました。
副業をやっていなかったら、きっと今ごろ「流行に取り残されるおじさん」になっていたと思います。
私は今、パソコンもAIも多少は扱えますが、今後は「情報発信ができない」「AIが使えない」といったことが、次の“取り残される”要素になるとすら感じています。
「変わりたい」という気持ちに応える、最もまっすぐな行動
副業は、変わりたいと思っている人にとって、もっともまっすぐで具体的な行動のひとつです。
私が副業を始めた理由は「個人で稼げるようになりたい」でした。
でも、続けていくうちに気づいたのは、自分を生きているという感覚でした。
もしやっていなかったら、今の私は「このままでいいのか?」という問いに答えられず、自分に嘘をつき続けていたと思います。
副業は、専門性を育てる行動であり、
同時に「自分を肯定できるようになる行動」でもある。
変わりたいと願う人こそ、一歩踏み出してみてほしい。
自分の力で、自分の人生を試せる場所が、そこにはあります。
続く章では、どんな副業を選べば「自分の武器を育てること」ができるのか?
実際の例を交えながら整理していきます。

「時間を売る副業」と「自分を育てる副業」は違う
副業と聞くと、コンビニや軽作業のアルバイトなど「時給で働く仕事」を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、ここで扱うのは「自分の価値を届ける副業」です。
例えば、ハンドメイド販売、情報発信ブログ、サムネイル作成、資料の作成代行、誰かのアイデアを整理するサポートなど。
これらの副業は「自分の武器」を使って、人に価値を届ける働き方です。
ここでいう「武器」とは、あなたが当たり前にやっていること、得意だと気づいていない視点や考え方、積み上げてきたスキルや経験を指します。
自分を育てるためには、この「武器」を世の中に出していく挑戦が必要です。
最初は稼げなくて当たり前。でも挑戦する意味がある
私はブログを始めた当初、Googleアドセンスに「有用性の低いコンテンツ」と評価され、登録に何度も落ちました。
自分なりに本気で書いていたつもりでしたが、世の中に出すと「伝わらない」「読まれない」「価値がない」と突きつけられる現実がありました。
副業には、こうした「自分の“できない”」と真正面から向き合う厳しさがあります。
これが苦しくてやめる人も多いですが、私は「自分の中の“変わりたい”」という気持ちにどうしても向き合いたかった。
実際に一度ブログをやめた経験もあります。
ですがやめても、また「このままでいいのか」と問いが戻ってきました。
自分に嘘をつくのをやめるために、再び挑戦する道を選んだのです。
あなたの「武器」は仮説から生まれる
「人に価値を届けられる自分の武器は何か」と聞かれても、最初からはっきり答えられる人はいません。
なぜなら、それは頭の中で探すものではなく、試しながら育てるものだからです。
私は「技術知識を活かしたブログならいけるかも」と仮説を立てました。
でもやってみると、それはネット検索で事足りる情報に留まり、自分独自の価値を深掘りするには熱量が足りないとわかりました。
ただ、この仮説を実行したからこそ、新たな気づきが生まれます。
・「文章で整理して伝える」ことは嫌いじゃないと思う。
・少しでも手応えのあった記事の内容は?
→成長したいという悩みについて、深く共感できているかも知れない。
新仮説:内省ができる分野で記事を書いてみよう。
こうして、やってみるからこそ「これは違う」「これは少し得意かも」と見えてきます。
この繰り返しの中で、自分の「武器」は少しずつ形になっていくのです。
特別じゃなくても、人の役に立てる
ここまで「自分の武器」についてお話ししてきましたが、「自分にはそんなものない」と思う気持ちはとても自然なことです。
ですが、副業の世界には、「えっ、これでお金になるの?」というサービスがたくさんあります。
例えば、SNS投稿の添削、資料の整形、お悩み相談、オリジナル旅行プランの提案…。
共通しているのは、「自分では当たり前」と思っていることが、他の人にとっては価値になるという事実です。
副業とは、あなたの中に眠っている「見えていなかった価値」を発掘する過程そのもの。
だからこそ、最初は稼げなくて当たり前。試しながら、自分の武器を育てる場所なのです。
しかしながら、「言うは易し、行うは難し」。挫折を経験してきた私だからこそ、その難しさはよくわかります。
次の章では、「得意なことなんて何もない」と感じている人へ、
どうすれば“仮説”を立て、見つけていけるのか?という視点でお話ししていきます。

私は「自分の武器」は探すものではなく、仮説を立てて試す中で育てるものだとお伝えしてきました。
ですが、「とにかく何でもやってみよう」では、かえって何をしていいのか分からなくなる人も多いと思います。
この章では、そんな方が走り出せるように、仮説を立てるためのヒントと注意点をお伝えします。
仮説を立てるときに大事なのは「人の役に立てるか」という視点
仮説を立てる際には、「それは人の役に立つか?」という問いを自分に投げかけることが大切です。
自分にとって楽しいことでも、相手にとって価値がなければ副業として成り立ちません。
例えば私は、家事や子育て、料理の発信を試しましたが、うまく続けられませんでした。
なぜなら、「人に伝えたい思い」がなかったからです。つまり、相手に届ける価値が見えていなかったため、自然と続かなくなったのです。
一方で、将来の不安やキャリアの悩みについては、同じように悩む人に向けて「役に立ちたい」と思えたからこそ、続けられています。
小さく試す重要性
仮説が見えてきたら、いきなり大きく勝負に出る必要はありません。
むしろ、小さく始めることが大事です。
悩みに悩み振り絞った仮説でも、9割以上は外れるものだと私は感じています。
私自身、今の成績は5打数0安打4三振(うち見逃し2)です。三振記録はこれからも増えるでしょう。(何とかこのブログを内野安打くらいにしたい…)
私より才能があったり、自分の得意なことを見つけるのが上手い人もいるとは思いますが、私にとって仮説は一度で当たるものではなく、何度も覆して育てていくものです。
大きくお金をかける、すぐに結果を求めるのは「一発逆転したい」という焦りに負けた行動です。私自身も、そういう気持ちに揺れることがあります。
最初は小さく挑戦し、「これかもしれない」という感覚を磨いていく。これこそが、自分の仮説を現実に変えていくための一歩です。
自分の武器の見つけ方 20選
最後に、「仮説を立てるヒントが欲しい」という方に向けて、私自身も参考にした「自分の武器の見つけ方」を20個紹介します。
繰り返しになりますが、重要なことは「そうかも知れない」という仮説を持ったらそれを試してみることです。どれかに当てはまっていれば、十分です。是非実際の行動に移してみましょう。
【過去の体験を振り返る編】
- やっていて楽しいことを振り返る
→ 楽しさや没頭できることには、自然と得意が隠れています。 - 継続できていることを探す
→ 他人が苦にすることでも、自分は無理なく続けられることがヒントです。 - 夢中になって時間を忘れた体験を思い出す
→ 時間を忘れてしまうほど集中した経験には強みの種があります。 - 過去の成功体験・成果を分析する
→ どんな場面で成果を出せたかを掘り下げると、再現可能な武器が見えます。 - 失敗や挫折から学んだことを整理する
→ 失敗時の対応や乗り越え方には、自分の独自の力が表れています。 - こだわりが強い分野を探す
→ 日常の中でつい細かく気にしてしまう部分は、知識やスキルが育っている証拠です。
【他者からのヒント編】
- 他者から褒められた経験をリストアップする
→ 幼少期から現在まで、何を褒められてきたかを深掘りします。 - 頼られた・教えた経験を振り返る
→ 周囲に「お願いされたこと」「教えたこと」には自然な強みがあります。 - 家族や友人に「自分の強み」を聞いてみる
→ 身近な人の視点には、思いもよらないヒントが隠れています。 - 他己分析をしてもらう(アンケートなど)
→ 複数人からフィードバックを集めると、客観的な傾向が見えてきます。
【行動から見つける編】
- 新しいことに挑戦してみる
→ 未知の領域に飛び込むと、意外な得意が見つかることがあります。 - ボランティアや趣味活動を棚卸しする
→ 仕事以外の場で活躍した経験からも強みがわかります。 - ロールモデルや憧れの人物を分析する
→ 「なぜ憧れるのか」を考えると、自分の価値観や方向性が見えてきます。 - 自分史やマインドマップを作成する
→ 経験や考えを可視化することで、パターンや得意分野が整理できます。 - キャリアアドバイザーや専門家に相談する
→ 第三者のプロ視点は、思わぬ強みの発見につながります。
【ツール・仕組みを使う編】
- 自己分析ツールや診断サービスを活用する
→ 科学的根拠に基づいたツール(例:ストレングスファインダー等)で客観的に把握。 - チェックリストやフレームワークを活用する
→ 多面的に自分を見つめ直すための仕組みを使う。 - 声分析や潜在意識分析を受ける
→ コーチングや専門的手法で無意識の強みを引き出す。 - 弱みを強みに置き換えてみる
→ コンプレックスや短所の裏には、強みの芽が潜んでいます。 - 失敗談や過去の恥ずかしい経験を整理する
→ 人に話せる「失敗エピソード」は、自分らしさの種になることが多いです。
行動しなければ、見えてこない
これらの方法はあくまで「仮説」を立てるためのヒントです。
大切なのは、これらのどれかを試したあとに「小さく行動してみる」こと。
机上の分析だけでは、武器は磨かれません。
仮説は何度でも覆していい。
それを試し、修正しながら「これかもしれない」という感覚を少しずつ育てる。
その積み重ねこそが、自分の武器を育てる一番の近道です。
「今のままでいいのか?」「このままで本当に満足なのか?」
ふと湧くその“もやもや”は、あなたの中にある「変わりたい」という気持ちのサインです。
それは、将来への不安だけではなく、もっと成長したい、もっと自分らしく生きたいという希望の表れでもあります。
私自身、副業を通じてこの気持ちと正面から向き合い、試行錯誤の中で自分の価値や強みを育ててきました。
副業は、必然的に「自分の得意は何か」「人にどう価値を届けるか」を真剣に考えざるを得ない環境をくれます。
それは決して簡単ではありません。だからこそ、あなた自身の専門性が育ち、唯一無二の価値が磨かれていくのです。
大切なのは、「とりあえず何でもやればいい」という焦りではなく、
「これは人の役に立つかもしれない」という小さな仮説を立て、小さく試すこと。
失敗も挫折も当たり前。その繰り返しこそが、あなた自身の武器を本当に育てる唯一の道です。
「もっと何かしたい」と思う気持ちがあるなら、それが最高のスタートラインです。
最初の一歩は、小さくてもいい。小さな一歩でも、踏み出さなければ何も変わりません。
「変わりたい」という気持ちを、今度こそ行動に変えてください。
自分の価値を育てる旅の最初の一歩を、心から応援しています。