製造業のキャリア・英語・副業戦略検討室https://kimito-manumate.com製造業の営業職が”将来不安”を突破するためのキャリア・英語・副業戦略を公開Fri, 04 Jul 2025 14:20:50 +0000jahourly1転職前にやっておきたい!自分の“勝ちパターン”の作り方と活かし方https://kimito-manumate.com/how-to-create-your-own-winning-strategy/https://kimito-manumate.com/how-to-create-your-own-winning-strategy/#respondFri, 04 Jul 2025 12:55:20 +0000https://kimito-manumate.com/?p=814

後輩を指導しながら、日々の業務に追われているあなた。それでもまだ失敗することも多く、「自分はまだまだだ」と謙遜してはいませんか?「今までの成果はたまたまだったのでは」「いつか成果が出せなくなるかもしれない」——そんな不安 ... ]]>

後輩を指導しながら、日々の業務に追われているあなた。
それでもまだ失敗することも多く、「自分はまだまだだ」と謙遜してはいませんか?
「今までの成果はたまたまだったのでは」「いつか成果が出せなくなるかもしれない」——そんな不安を感じているかもしれません。

私自身、30代になってからこの不安をより強く感じるようになりました。上司からの期待、後輩からの信頼、その両方に応えようとするのは相当なプレッシャーです。

しかし、あなたの中にある「勝ちパターン」を見つければ、そのプレッシャーを押し返すことができます。
すでに育っている強みを活かすことで、成功の確率を着実に高めることができるのです。

本記事では「強みの明確化 → 勝ちパターン化 → 活かし方」まで、順を追って一気に解説していきます。ぜひ最後まで読んでください。

1.「勝ちパターン」とは何か ― 成果を再現するために必要な要素

あなたが思う、「繰り返し成果を上げられる人」とはどんな人でしょうか。
能力が高いエリートでしょうか。それとも、努力を惜しまないハードワーカーでしょうか。

もちろん、これらも一つの側面ではあります。
しかし、成果は決して一人だけでは生み出せません

この事実は多くの人が理解しているはずですが、いざ自分自身のことになると、つい見落としがちです。

つまり、成果を再現するためには、自分という「内面」と、仲間や環境といった「外面」の両面からアプローチする必要があります。
そして「勝ちパターン」とは、これらを組み合わせて自分なりの「成功の型」を持つことです。

この型を持つことで、成果は「たまたま」ではなく「意図して」生み出せるようになります。

それでは、この勝ちパターンを構成している要素についてみていきましょう。

【内面的要素】

  1. 強み・専門性
    → 自分が最も成果を出せる武器
    これがなければ勝ちパターン自体が成立しない
  2. 判断軸(価値観・基準)
    → 「どの局面でどう動くか」を決める指針
    同じ場面でも選択がブレれば成果は再現できない
  3. 再現可能な手順
    → 自分なりの問題解決のプロセスが整理されている
    思考の型が整理されて初めて再現できる行動になる
  4. 失敗を活かす耐性(メンタル基盤)
    → 成果の再現には試行錯誤が不可欠
    精神的に折れずに改善を続けられることが「再現」を可能にする土台

【外面的要素】

  1. 周囲の信頼
    → チャンスや協力を得るための前提条件
    信頼がなければ役割や場面が与えられず、パターンを発揮できない
  2. 役割認識と共有
    → 「この場面では自分が動く」という周囲との合意
    役割があいまいだと強みを活かす機会が得られない
  3. 機会を引き寄せる環境
    → 強みを存分に試す「舞台」が必要
  4. サポート体制(チーム力)
    → チームで補い合うことで、強みを最大化できる

「意図して成果を出す」人になる

このように、あなたの強みを明確にすることと同時に、内面(自分)と外面(仲間・環境)の両面から「勝ちパターン」という型を整えることで、
あなたは「偶然の成功」から「意図した成果」を出せる人へと変わっていけます。

勝ちパターンは一朝一夕には作れません。
しかし、それを意識して行動を積み重ねることこそが、未来の不安を自信に変えるための確かな一歩です。


2. 強み(専門性)はどうやって明確にする?

勝ちパターンを作るうえで、自分の「強み」は最も重要な要素です。

勝ちパターンは、この強みを中心に構築されている――まずこの前提をしっかり押さえておきましょう。

強みとは行動の核

成果を再現するためには、ただ同じ行動を繰り返すだけでは不十分です。
その行動を支えている、あなただけの「強み」や「専門性」があって初めて成果は再現されます。

強みがないまま表面的に行動を真似しても、同じ結果にはつながりません。
たとえば――

  • 図面を読める技術的な理解力(強み)

    → 他の営業にはできない提案ができる

    → これを繰り返すことで再現的に成果が出る

他人が表面だけを真似しても、

  • 知識や経験が浅い
  • 背景理解が不十分

このため、同じ成果は生まれません。

だからこそ、強みを特定することが、勝ちパターンづくりの出発点になるのです。

強みを明確にするには「育てて確信に変える」

重要なのは、強みを棚卸しして「探す」ことではなく、意識的に行動し、その結果を検証するプロセスを通して「育て、確信を深めていく」ことです。

「このジャンルなら、少しいい提案ができるかもしれない」――そんな程度の仮説でも構いません。
本当にそのジャンルが得意なら、意識していなくても自然に提案の機会が増えるはずです。
しかし、それだけでは「なんとなくできる」状態にとどまってしまいます。

意識して行動し、結果を観察し、フィードバックを受ける。
このプロセスを通して初めて、その強みが「再現可能な武器」として育ちます。

三現主義に学ぶ「強みの現場検証」

この考え方は、製造業でよく使われる「三現主義」の視点とも通じます。

  • 現場:実際に問題や業務が発生している場所に行く
  • 現物:対象物や資料を自分の目で確認する
  • 現実:事実や状況を客観的に把握する

強みも同じです。
「現場(実践)」に立ち、「現物(自分の行動や成果)」を確認し、「現実(結果やフィードバック)」を客観的に見て初めて、本当に使える武器になります。

失敗は「検証データ」

実際に行動するには勇気が必要です。
特に、自分の強みに期待して挑んだ結果が思うようにいかないと、落ち込むものです。

私自身も、図面の知識が身についてきた頃、相手にまるで間違いを指摘するような質問をしてしまい、赤っ恥をかいた経験があります。
しかしその経験を通して、単なる知識以上に「図面の意図を読み取る視点」が養われました。
失敗は、単なる挫折ではなく、強みを磨くための貴重な「検証データ」です。

気づきだけではなく「行動」こそが確信につながる

強みを考える時に、自己分析や過去の自分を棚卸しすることは、確かに必要なことです。自分の強みの仮説を得るには良い取り組みだと思います。
しかし、それだけで「自分の強み」と断言するのは危険です。
現場で実践し、結果を客観的に検証してはじめて、自分の強みを確信できるようになります。

強みを「自信」として認知するためには、気づきだけではなく「行動」が不可欠です。
ぜひ、自分の仮説を実際に試し、失敗も含めたフィードバックを得ながら、あなただけの強みを育ててください。


3. 勝ちパターンの作り方

前章では、あなた自身の強みを明確にするための取り組みについてお話ししました。

ただし、強みが磨かれただけでは、成果が約束されるわけではありません。

強みはあくまで中心的な核であり、その周囲に複数の要素が絡み合うことで初めて「勝ちパターン」と呼べる型が形成されます。

勝ちパターンの要素(おさらい)

勝ちパターンを作るためには、強みだけでなく、これらすべての要素を整え、組み合わせていく必要があります。
では、これらの要素をどうやって「成果の型」としてまとめていくのか。ここで5つのステップを紹介します。

勝ちパターンを作る5つのステップ

  1. 強みの活かしどころを見つける
    → 自分の強みが最大限発揮できる場面や役割を特定する。
  2. 役割と期待を周囲とすり合わせる
    → 「ここは自分が動く」という役割を共有し、信頼を得る。
  3. 環境を整え、チャンスを増やす
    → 強みを活かすための仕事やプロジェクトを選び、サポート体制を築く。
  4. 行動プロセスを形にする
    → 考え方や手順を整理し、再現可能なプロセスに落とし込む。
  5. 振り返りと改善を繰り返す
    → 成功と失敗を分析し、型を進化させ続ける。

以上の5つのステップは、決して一方通行の「段階的なレベルアップ」ではありません。

むしろ、日常の実践の中で並行して積み重ねる視点です。

よりイメージしやすいように、具体的な例に沿って、ステップ毎に8つの要素が強化されることを説明します。

勝ちパターンの具体例:製造業営業職の場合

ステップ1. 強みの活かしどころを見つける

強み・専門性 :実績データの分析に強い。

判断軸 : 顧客の品質課題を解決することを優先する。

勝ちパターン要素1

→ これらを活かし、「品質問題発生時にはまず自分が主導して調査と提案を行う」という強み発揮の場面を選ぶ。

 

ステップ2. 役割と期待を周囲とすり合わせる

周囲の信頼 : 品質課題で積極的に動く姿勢が評価される。

役割認識と共有 : チームに「顧客への回答は営業担当が行う」と明確に伝え、期待を共有。

勝ちパターン要素2

→ これで、問題発生時に任せてもらえる信頼の土台ができる。

ステップ3. 環境を整え、チャンスを増やす

機会を引き寄せる環境 : 品質管理部や製造部との関係構築を進め、連携しやすい環境を整える。

サポート体制(チーム力) : チームと情報を提供し合い、問題解決の補完関係を築く。

勝ちパターン要素3

→ こうして強みを活かすための“舞台”を整える。

ステップ4. 行動プロセスを形にする

再現可能な手順 : 実績データの分析手法をマニュアル化し、同様の課題に安定して対応できるようにする。

勝ちパターン要素4

→ 毎回迷わず動けて、成果を継続的に上げられる。

ステップ5. 振り返りと改善を繰り返す

失敗を活かす耐性:課題解決がうまくいかなかった時も原因を分析し、行動を改善。

周囲の信頼 : 成果や課題を共有し、フィードバックをもらう文化を促進する。

勝ちパターン要素5

→ 勝ちパターンは常にブラッシュアップされる。

主体的な行動の積み重ね

これらのステップで共通する重要なことは、”主体的に行動している”ということです。

成果を再現できる人に、受け身の人はいません。振り返ってみると、成功したときには必ず自分の強みを意識し、能動的に動いていたはずです。

「何だ、今までとやることは変わらないじゃないか」と思う方もいるかもしれません。

しかし、

  • 強みを意識して試行錯誤を繰り返す。
  • 周囲とすり合わせながら役割を全うする。
  • チームと協力し、挑戦を重ねる。

これらを意識して積み重ねることこそが、あなた自身の「意図して成果を出す型」を作り出します。

どんなに小さくても構いません。
「このプロジェクトで自分の強みを試してみる」「いつもより一歩前に出て役割を引き受ける」「振り返りの時間をしっかり取る」
そんな小さな実践が、やがてあなた独自の勝ちパターンを作り上げます。

4. 勝ちパターンをどう活かすか — 型を発展させる実践

これまでの章で、あなた自身の強みを明確化し、成果を安定的に再現できる「勝ちパターン」を作ってきました。

そして、勝ちパターンを作る過程でもお伝えしたように、振り返りと改善を繰り返すことで、この型は少しずつ進化していきます。

しかし、

そのサイクルに限界はないのか。同じ型に固執することで成長が止まってしまうのではないか。ーーそんな不安も出てくるかもしれません。

ここでは、勝ちパターンを活かして自分の影響力を広げる方法と、その際に大切にすべき注意点を紹介します。

周囲に価値を届けることで、影響力が広がる

あなたの勝ちパターンによって積み重ねた成果は、周囲の信頼や期待を引き寄せます。

社内での改善提案、顧客への提案活動、チームメンバーへの知見共有など、価値を届ける機会は多様にあります。

こうした行動を通じて新しい役割や挑戦のチャンスが生まれ、実績のある人にどんどん仕事が回ってくるのは自然な流れです。

もちろん一つの型にとどまっていると成長は止まってしまいます。
変化する環境や新たな分野など、あなたの勝ちパターンをさらに進化させる貴重な機会でもあります。

原点を忘れない

新たな挑戦に臨むとき、これまでの勝ちパターンの原点を忘れがちです。
判断軸が曖昧なまま、普段関わりのないチームの中でサポートを得られず、成功体験に頼りすぎて突き進んでしまう――それでは、真の勝ちパターンとは言えません。

基本は変わらない。中心には「強み」がある

どんなに新しいチャレンジをしても、成果を生む勝ちパターンの中心には、あなた自身の強みがあります。
そして、その成果の核には8つの要素が常に存在します。

私自身、新しい挑戦に取り組むときには、「自分の強みは何か」「この使い方なら応用できるかもしれない」という仮説に必ず立ち返ります。
そして、周囲の信頼を少しずつ積み重ねるために、自分にできる小さな行動を一つずつ積み上げていくのです。

勝ちパターンは、あなた自身が積み上げてきた鍛錬の成果です。
それを活かすためには、どんなときでも基礎を忘れず、原点に忠実であり続けることが大切です。


5. まとめ — 不安を自信に変える「勝ちパターン」という武器

「自分の成果はたまたまだったのではないか」「いつか成果が出せなくなるかもしれない」——そんな不安は、多くの人が抱えるものです。
本記事では、その不安を自信に変えるためのステップをお伝えしてきました。

自分の強みを仮説として見つけ、現場での検証とフィードバックを繰り返すことで、確信を持てる武器へと育てる。

ここから、あなたの「再現可能な成果」が始まります。

そして、強みを中心に周囲との信頼関係や役割共有、再現可能な行動プロセスなどを組み合わせ、「勝ちパターン」としてまとめ上げる。

これによって、成果は「たまたま」ではなく「意図して」生み出せるものに変わります。

さらに、この勝ちパターンを周囲に価値として届け、新たな挑戦の中で進化させることで、あなたの影響力はどんどん広がっていきます。

あなたの中には、すでに成長のヒントが眠っています。

強みを見つけ、それを型にし、挑戦の中で活かし続ける——この循環こそが、未来のあなたをつくる最強の武器です。

不安に負けず、一歩踏み出してみてください。

その一歩が、あなたの「意図した成果」を生み出す最初の一歩になります。

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英語が“できない”が“やりたい”に変わるまで|苦手意識との向き合い方https://kimito-manumate.com/how-to-deal-with-your-fear-of-english/https://kimito-manumate.com/how-to-deal-with-your-fear-of-english/#respondWed, 02 Jul 2025 07:26:58 +0000https://kimito-manumate.com/?p=792

学生時代、英単語やスペルを覚えることに意味を感じられず、いつも「なんのためにやるんだろう」と思っていました。社会人になっても、英語を話せる人を見て「自分とは別世界の人たちだ」と心の中で線を引き、苦手なままでいいと自分に言 ... ]]>

学生時代、英単語やスペルを覚えることに意味を感じられず、いつも「なんのためにやるんだろう」と思っていました。
社会人になっても、英語を話せる人を見て「自分とは別世界の人たちだ」と心の中で線を引き、苦手なままでいいと自分に言い聞かせてきた。

でも、頭の片隅ではずっと思っていませんでしたか?
「英語ができるようになったら、もっと可能性が広がるかもしれない」
「いつかは話せるようになりたい」

私もまさにそうでした。

思い切って学び直す決意をしても、何から始めればいいかわからない。
TOEICを受けては落ち込み、教材を買っては途中で挫折…。
時間もお金も失い、「やっぱり自分には無理なんだ」と何度も思いました。

「効率的な方法」と聞けば飛びつき、それでもうまくいかない。
そんな遠回りの中で、私はようやく気づいたんです。

「できない理由は、自分の“苦手”をちゃんと理解していないからだ」 ということに。

自分の苦手を分解して言語化すると、少しずつやるべきことが見えてきます。
そして、小さな「できた」を積み重ねるうちに、驚くほど「もっとやりたい」という気持ちが芽生え始めるのです。

この記事では、英語が苦手でも「やりたい」に変わった私のリアルな体験と、その具体的なステップをお話しします。
「英語が苦手だから無理」と思い込んでいるあなたも、きっと「とりあえず一歩踏み出してみよう」と思えるはずです。

1.苦手意識を「言葉」にすると、学習は変わる

苦手意識を言語化するメリット

まず大前提として、漠然とした苦手意識を言語化するメリットを整理しておきます。

苦手を言語化することのメリット
  • 具体的な課題がわかると、「まずこれをやろう」と小さな行動に落とし込める
  • 小さな行動を選べると、試す→改善→調整というサイクルを自然に回せる
  • 自分で決めた行動は、自発的なモチベーションを生む
  • 具体的な課題があれば、達成度をはっきり測れるので成功体験を積みやすい
  • 課題が曖昧なままだと「改善している感覚」が得られず、自信が育たない
  • 成功体験が増えると「やればできる」という自己効力感が育ち、次の一歩を踏み出せる
  • 言語化で課題が「攻略可能」になると、「やってみたい」という気持ちが自然に生まれる

この通り、課題解決に向けた具体的な対策を立案する前(実際の学習に取り組む前)には、課題抽出のステップが欠かせません。

製造業で品質改善や不良解析などに取り組んだ経験がある方なら、「現状把握 → 課題抽出 → 対策立案 → 実行 → フィードバック(現状把握)」というサイクルを聞いたことがあるのではないでしょうか。

課題解決サイクルの説明画像

しかし、英語が苦手だという人ほど、この「課題抽出」のための言語化に苦戦します。

当時TOEICテストでライティングを半分以上塗り絵していた私には、痛いほどわかります。

最初は「何がわかっていないのかさえわからない」状態なのです。

その理由についても整理して考えてみましょう。

なぜ苦手なものは課題の言語化が難しいのか

  • 自己認識の壁(気づきの難しさ)
    何ができていないのか、自分で客観的に把握するのが難しい。
    特に英語の発音や文法の細かいルールは感覚的で掴みづらい。
  • 自己防衛的な心理
    苦手なことに向き合うと自己否定感が強くなりがちで、問題を深掘りしたくない心理が働く。
    「わからないままでいたい」「逃げたい」気持ちが言語化の妨げになる。
  • 経験不足による言語化スキルの不足
    課題を言語化するには、ある程度の知識と経験が必要。
    英語初心者ほど「何が問題か」を説明する言葉を持っていない。
  • 複雑で多面的な課題
    英語の苦手は「発音」「語彙」「文法」「リスニングのスピード」など多岐にわたり、どれが根本原因かを特定しにくい。

「自己防衛的な心理」というのは、まさに「苦手だ」という言葉で自分に蓋をしていた当時の私にとっても耳が痛い話です。  

そして、経験不足という原因にも大きくうなずくところがあります。

私は「英語が苦手なら中学英語をやり直した方がいい」というアドバイスを受け、中学英語の参考書に取り組みました。それだけで英語力の基盤が完全に整ったわけではありませんでしたが、「自分が何を理解していないのか」が少しずつ見えるようになりました。

単語を知らなかった、文構造が理解できていなかった、熟語の使い方がわかっていなかった――そんな問題の根っこを理解できるようになったのです。

英語に苦手意識を持っている方は、まずは「気づきの難しさ」にも注意しながら、その正体を深掘りしてみてください。
ご存じの方も多いと思いますが、課題解決において現状把握と課題抽出ができれば、あとは解決したも同然です。
なぜなら、あとは対策を実行し、結果をフィードバックして改善を繰り返すだけだからです。

次の章では、その最初のステップである「現状把握の方法」について解説していきます。

2.英語力を客観的に知る方法|正しいスタート地点を見つける

まず最初に、現状把握の重要性について改めて確認しておきましょう。

現状把握の目的
  • 抜け漏れや誤認を防ぐ
    先入観や感覚に頼らず、事実やデータを多角的に捉えることで、思い込みや主観による誤った課題設定、重要な問題の見落としを防ぎます。
  • 現状と理想(目標)のギャップを明確にする
    現状と理想の差を具体的にすることで、「どこに問題があるのか」「何がボトルネックなのか」を正確に把握できます。


「あなたの英語力はどれくらいですか?」と聞かれて、先入観や感覚ではなく、客観的に答えられる人はどのくらいいるでしょうか。
おそらく「英語が苦手だ」と思っている人の中で、正確に答えられる人は多くないはずです。

少し意地悪な問いかけに聞こえたかもしれませんが、それほど「正しいスタート地点」を知ることは大切です。
現状把握は、学習の土台を築くために欠かせないステップであり、決して軽視してはいけません。

自分の英語力を把握する方法|アウトプットしてみる

おすすめの方法は、アウトプットを通じて自分の状態を知ることです。

  • オンライン英会話
  • TOEICテストの受験
  • 英語日記の作成

これらは、あなたが今持っている知識を「外に出す」ことで、自分の「できること」「できないこと」をはっきりさせるための方法です。

一方で、

  • 問題集を解く
  • 発音アプリを使う
  • シャドーイングをする

これらもアウトプットですが、「現状把握」という観点ではおすすめできません。
では、その違いはどこにあるのでしょうか。

現状把握のカギ「三現主義」

現状を正しく捉えるには、製造業でもおなじみの「三現主義(現地・現物・現実)」がヒントになります。

  • 現場:実際に問題や活動が起きている場所に足を運ぶ
  • 現物:問題の対象(自分の能力やスキル)を直接確認する
  • 現実:その場で起きている事実を客観的に把握する

例えばオンライン英会話なら、

  • 現場:実際の会話の場面で
  • 現物:自分のスピーキング力やリスニング力を
  • 現実:講師からのフィードバックを受けながら

それぞれ確認することができます。

TOEICテストや英語日記も同様です。テストでは目標スコアに対して足りないスキルが明確になりますし、日記では文章力の課題が具体的に見えてきます。(日記の場合は、AI添削や講師からフィードバックをもらうなど、客観的な評価を取り入れるとより効果的です。)

ただし、どんなアウトプットでも良いわけではありません。
目標に合わない場面や、指標がずれている方法、あるいは客観的なフィードバックがない方法では、正確な現状把握はできません。

私の失敗談と気づき

私も最初はできないことばかりだったので、「何をやっても英語力は上がるだろう」と思い込み、現状把握を軽視していました。ですが、課題を言語化しないまま学習を続けても、効果は思った以上に低く、何より続きませんでした

オンライン英会話を通じて講師からフィードバックをもらったことで、自分の課題がはじめて「言葉」として理解できるようになり、学習の方向性が見えたのです。

これから英語学習を始める方は、私のように遠回りや無駄な挫折を経験してほしくありません。

まずは「現状把握」というステップを大切にし、その次に「課題抽出」を進めていく。

この順序を意識するだけで、学習の質と継続性が大きく変わります。

3.英語の「苦手」を徹底的に言語化する方法

課題抽出のイメージ

現状把握でスタート地点を明確にしたら、次は「課題抽出」のステップです。

ここで言う課題抽出とは、つまり「苦手の言語化」にほかなりません。

自分が何をどう苦手としているのかを具体的に言葉にすることで、初めて正しい対策を考えられるようになります。

課題抽出のポイント

  1. 本質的な課題を見極める
    表面に見えている問題だけでなく、その背後にある根本原因まで掘り下げることが大切です。
  2. 目的や理想像(ありたい姿)を明確にする
    現状と理想のギャップを意識し、「なぜこの課題を抽出するのか」「最終的にどこを目指すのか」をはっきりさせる必要があります。目的を見失わず、課題抽出が「手段のための手段」にならないよう注意しましょう。
  3. 抽出した課題の重要性・優先度を吟味する
    洗い出した課題のすべてに取り組むのではなく、どれが「本当に解決すべき課題か」を見極めます。
    得られる成果や影響度を基準に、リソース配分を考えることが重要です。

ロジックツリーやなぜなぜ分析を活用する

ここで、現状把握の取り組み例として「英会話に挑戦してみたケース」を考えてみます。

「話せるようになりたい」と思い、実際にオンライン英会話に挑戦してみたものの、全く聞き取れず、話すときも単語だけでしか答えられなかった。
講師が送ってくれたテキストを見ても、それほど難しい文章ではなかったのに…。
フィードバックでは「文法を学んで文章を組み立てる練習をしよう」とアドバイスされた。

この時点で「リスニング」「スピーキング」「文法力」「単語力」など、様々な「できないこと」が見えてきます。
しかし、このままでは課題としてはまだ大まかすぎます。
ここから課題を言語化し、具体化するために「ロジックツリー」や「なぜなぜ分析」を活用します。

ロジックツリー例:リスニングができない

ロジックツリー画像
発見できた本質的な課題
  • 母音・子音を正しく発音できない
  • 単語知識が少ない
  • 文の構造を正しく理解できていない

※上記のケースとは異なりますが、なぜなぜ分析の活用例もご紹介します。

なぜなぜ分析例:TOEICの点数が伸びない

  • なぜ1:長文問題で時間が足りない
  • なぜ2:文法問題に時間がかかってしまう
  • なぜ3:文法問題に自信がない
  • なぜ4:文法問題に取り組む量が不足している
発見できた本質的な課題
  • 文法問題対策の不足

課題抽出後に大事なチェック

抽出した課題が正しい方向に向いているか、以下の観点で確認しましょう。

  • 目的や理想に合っているか
    例えば、「身振り手振りでも意思は伝わるけど、それは自分の理想と違う」と気づいたら、適切な文法を学ぶ方向に課題を設定します。
  • 重要性・優先度
    「ビジネス英会話を伸ばしたい」と思っているなら、まずはビジネス用語を優先して覚えるなど、目標に直結する課題を選びます。

できないがやりたいに変わる瞬間

正しく課題を抽出できると、対策は自然に見えてきます。
しかし、多くの人はこのステップをとばしてしまいます。有名な対策本や人気の学習法に飛びついてしまい、自分の課題を認識しないまま”対策”をしようとするのです。

私自身も、いろいろな「良さそうな学習法」に踊らされた一人です。
ですが、自分の課題を具体的に言語化できたとき、学習は「苦痛な作業」から「意味のある修行」に変わりました。

「なんとなく勉強する」ではなく、「今日はこの音を練習」「今日はこの文型を確認」というように、目的がハッキリすることで進む方向が見えてきます。

ある時、リスニング中に「今話している内容が頭からスッと入ってきた」瞬間がありました。
このとき初めて、「理解」と「使える」が自分の中でつながった感覚を持てたのです。

この小さな成功体験が「もう少し続けてみよう」という気持ちを生み出します。
「あと少しで、もっと読めるかも」「もっと聞き取れるかも」と期待が生まれるようになりました。

こうして学習の進め方が変わり、勉強自体が「今日も小さく成長できるチャンス」だと感じられるようになったのです。
これが、まさに「できない」が「やりたい」に変わった瞬間でした。

4.まとめ|「できない」が「やりたい」に変わる瞬間をつかもう

ここまで、英語学習における「苦手」の正体を見つけ、言語化するプロセスについてお話してきました。

最初に大切なのは、感覚や先入観に頼らず、現状を客観的に把握することです。
自分の英語力を多角的に見つめ直すことで、正しいスタート地点がわかります。

そして、次に必要なのが「課題抽出」、つまり苦手の言語化です。
ここで本質的な課題を具体的に言葉にできれば、自分に必要な対策が自然と見えてきます。
このステップを飛ばしてしまうと、どんなに優れた教材や勉強法でも効果は限定的です。

自分の課題がはっきりすると、学習は「やらなければいけないこと」から「やってみたいこと」へと変わります。
小さな達成感が「もっとできるかもしれない」という期待を生み出し、続けるモチベーションになります。

学生時代の私は「文法って、SとかVとかOを探す謎ゲーム」だと本気で思っていました。
そんな私でも今では文法の必要性を理解し、文法を使える力にするため、英語漫画の多読を毎日実続けています。

「できない」が「やりたい」に変わる瞬間は、誰にでも訪れます。
それを体験するための第一歩は、あなた自身の「今」を知り、そして「何に取り組むべきか」を言葉にすることです。英語に限らず、何かを学びたいと感じたとき、このステップを思い出してみてください。

小さくても確かな一歩を積み重ねて、未来の「できる自分」に近づいていきましょう。

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副業は“変わりたい”気持ちへの答えだ:自分の武器を育てる始め方https://kimito-manumate.com/a-side-job-is-the-answer-to-your-desire-to-change/https://kimito-manumate.com/a-side-job-is-the-answer-to-your-desire-to-change/#respondSun, 29 Jun 2025 11:32:44 +0000https://kimito-manumate.com/?p=780

「本当は、もっと何かしたいと思っている」そんな自分に気づいたあなたへ 仕事には慣れてきた。人間関係に悩むことも減ったし、毎日は淡々と過ぎていく。でも、ふとした瞬間に、こんな気持ちが湧いてくる。 「今のままで、本当にいいん ... ]]>

「本当は、もっと何かしたいと思っている」そんな自分に気づいたあなたへ

仕事には慣れてきた。
人間関係に悩むことも減ったし、毎日は淡々と過ぎていく。
でも、ふとした瞬間に、こんな気持ちが湧いてくる。

「今のままで、本当にいいんだろうか?」

不満があるわけじゃない。
でも、満足しているかと言われると、正直よくわからない。

たとえば、

  • 「自分にはこれといって得意なことがない気がする」
  • 「気づけば毎日がルーティンで終わっている」
  • 「やりたいことがあるような気がする。でも、それが何かはわからない」

そんな気持ちを抱えている人は、実はとても多いです。
SNSでは、副業で人生が変わったという人の声も見かける。
興味はある。やった方がいい気もする。
でも──

  • 何から始めればいいかわからない
  • やっても失敗しそうで怖い
  • やる意味があるのか、イマイチ自信が持てない

それでも僕は思うんです。
**その“もやもや”の正体は、あなたの中にある「変わりたい気持ち」そのものじゃないか?**と。

私は副業を始めたことで自分の中の変わりたい気持ちに答えられました。

もっと何かをしたいと思っているあなたは、将来への焦り、成長したいという気持ちを持っているんだと思います。

その希望へのアプローチとして副業は魅力的なアプローチになります。

それは、副業で稼ごうとすると、「自分の得意」や「人に価値を届ける方法」について真剣に考えるようになるから。

そして、その過程にこそ、あなたの専門性を育てる、あなたの価値を育てる体験があるからです。

この先では、

  • なぜ「副業」が専門性を育てる行動になるのか?
  • どんな副業なら育てられるのか?
  • そして、自分の得意が見つからないときにどうすればいいか?

こうした点について、僕自身の体験も交えて、わかりやすくお伝えしていきます。
この記事を通して、自分の気持ちに正直に向き合うヒントが見つかれば嬉しいです。

なぜ副業が「専門性を育てる行動」になるのか?

副業と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?

おそらく多くの人は、「空いた時間にお小遣いを稼ぐもの」「本業の収入では足りない分を補う手段」といった捉え方をしていると思います。

それ自体は、まったく悪いことではありません。
実際に、2024年の調査(※)によると、副業をしている理由の第1位は「収入を増やすため」で、実に94.4%がこの目的を挙げています。

副業アンケート画像

※出典:キルアップ研究所「副業の目的とその結果に関する実態調査」(2024年12月)https://reskill.gakken.jp/

つまり、副業を「お金を稼ぐための行動」として捉える人が多数派なのです。

でも私は、もう一つの側面があると思っています。

それが、『副業は、専門性を育てる行動になる』ということです。

(上記アンケートでも約3割の方が「スキルアップのため」「新たな知識経験を得るため」と回答)

自分の得意なんて、最初からわかるわけがない

副業を通じて、自分の価値や得意なことが見つかる。
こう聞くと、「それは一部の才能ある人の話じゃないか」と思うかもしれません。

そうです。自分の価値や得意なことを見つけるのって大変です。

ブログを始めた当初、私は正直言って「自分には何ができるのか」なんてまったくわかっていませんでした。
「過去の経験や得意なことを整理して、副業のネタを考えよう」とSNSに言われても、まるで他人事のようでピンとこない。

それでも、「これかもしれない」と仮説を立てて、形にして、人に出してみる。

最初はブログを書くにしても、自分では一生懸命書いたのに、数日後読み返すと一体何を届けたいのか、どう役に立つのかがわからない記事がそこにはあります。 

それでも繰り返し試していくうちに、自分の中にある「使える要素」や「ちょっとだけ他の人と違う視点」が見えてくる。

その過程では、自信を失ったり、「自分には向いてなかったかも」と思う瞬間ばかりでした。
何度も落ち込みました。でも、「最初からできるわけない」と思い直して、また立て直してきました。

今思えば、そういう『できると思ったら違った』の繰り返しこそが、自分を深く知る過程だったのだと思います。

「価値を届ける」と向き合う時間が、専門性を育てる

副業は、誰かからお金をもらう行動です。
たとえ少額でも、「あなたのこれが役に立ちました」「その情報がありがたかった」と言われて、お金が動く。

つまり副業とは、『価値を届けたことが証明される場』なんです。

私が伝えたいのは、「自分は何をどうすれば、人の役に立てるのか?」という問いと向き合う時間こそが、専門性を育てていくということ。

ChatGPTを使って記事を整理したり、サムネイル画像を作って視覚的に伝える練習をしたり。
「人に伝えるにはどうしたらいいか」を考え続けることが、自分の視点・考え方・伝え方を磨いてくれました。

これはただ知識を増やすことではなく、「自分の頭で価値の出し方を考える力」を育てることだと思っています。

副業は、“もうひとつの実験場”

本業の職場では、役割も評価軸も決まっています。
でも副業では、ゼロから自分で考えて、自分でつくって、反応を見て調整していく。

私にとって副業は、「もうひとつの現場」です。

本業では試せなかった技術やツール(AI、画像編集、ライティング)を、実際に試すことができる。
しかも、その結果がダイレクトに返ってくる。

「これ、ちょっと面白いね」と言われたこと、
「挑戦したい気持ちが伝わってきた」と認められたこと。
まだ大きな実績ではないけれど、自分自身が一番、「やってよかった」と感じています。

本業にも活きる“ポータブルスキル”が育つ

こうして副業で試行錯誤した結果、報告や文章の組み立てが変わりました。
「話がわかりやすくなった」と言われるようになったのは、間違いなくブログの影響です。

それだけでなく、時間の使い方やタスク管理、技術への感度も少しずつ変わっていきました。

副業をやっていなかったら、きっと今ごろ「流行に取り残されるおじさん」になっていたと思います。
私は今、パソコンもAIも多少は扱えますが、今後は「情報発信ができない」「AIが使えない」といったことが、次の“取り残される”要素になるとすら感じています。

「変わりたい」という気持ちに応える、最もまっすぐな行動

副業は、変わりたいと思っている人にとって、もっともまっすぐで具体的な行動のひとつです。

私が副業を始めた理由は「個人で稼げるようになりたい」でした。
でも、続けていくうちに気づいたのは、自分を生きているという感覚でした。

もしやっていなかったら、今の私は「このままでいいのか?」という問いに答えられず、自分に嘘をつき続けていたと思います。


副業は、専門性を育てる行動であり、
同時に「自分を肯定できるようになる行動」でもある。
変わりたいと願う人こそ、一歩踏み出してみてほしい。
自分の力で、自分の人生を試せる場所が、そこにはあります。


続く章では、どんな副業を選べば「自分の武器を育てること」ができるのか?
実際の例を交えながら整理していきます。

どんな副業なら「自分の武器」を育てられるのか?

「時間を売る副業」と「自分を育てる副業」は違う

副業と聞くと、コンビニや軽作業のアルバイトなど「時給で働く仕事」を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、ここで扱うのは「自分の価値を届ける副業」です。

例えば、ハンドメイド販売、情報発信ブログ、サムネイル作成、資料の作成代行、誰かのアイデアを整理するサポートなど。
これらの副業は「自分の武器」を使って、人に価値を届ける働き方です。

ここでいう「武器」とは、あなたが当たり前にやっていること、得意だと気づいていない視点や考え方、積み上げてきたスキルや経験を指します。

自分を育てるためには、この「武器」を世の中に出していく挑戦が必要です。

最初は稼げなくて当たり前。でも挑戦する意味がある

私はブログを始めた当初、Googleアドセンスに「有用性の低いコンテンツ」と評価され、登録に何度も落ちました。
自分なりに本気で書いていたつもりでしたが、世の中に出すと「伝わらない」「読まれない」「価値がない」と突きつけられる現実がありました。

副業には、こうした「自分の“できない”」と真正面から向き合う厳しさがあります。
これが苦しくてやめる人も多いですが、私は「自分の中の“変わりたい”」という気持ちにどうしても向き合いたかった。

実際に一度ブログをやめた経験もあります。
ですがやめても、また「このままでいいのか」と問いが戻ってきました。
自分に嘘をつくのをやめるために、再び挑戦する道を選んだのです。

あなたの「武器」は仮説から生まれる

「人に価値を届けられる自分の武器は何か」と聞かれても、最初からはっきり答えられる人はいません。
なぜなら、それは頭の中で探すものではなく、試しながら育てるものだからです。

私は「技術知識を活かしたブログならいけるかも」と仮説を立てました。
でもやってみると、それはネット検索で事足りる情報に留まり、自分独自の価値を深掘りするには熱量が足りないとわかりました。

ただ、この仮説を実行したからこそ、新たな気づきが生まれます。

・「文章で整理して伝える」ことは嫌いじゃないと思う。

・少しでも手応えのあった記事の内容は?

 →成長したいという悩みについて、深く共感できているかも知れない。

新仮説:内省ができる分野で記事を書いてみよう。

こうして、やってみるからこそ「これは違う」「これは少し得意かも」と見えてきます。
この繰り返しの中で、自分の「武器」は少しずつ形になっていくのです。

特別じゃなくても、人の役に立てる

ここまで「自分の武器」についてお話ししてきましたが、「自分にはそんなものない」と思う気持ちはとても自然なことです。

ですが、副業の世界には、「えっ、これでお金になるの?」というサービスがたくさんあります。
例えば、SNS投稿の添削、資料の整形、お悩み相談、オリジナル旅行プランの提案…。

共通しているのは、「自分では当たり前」と思っていることが、他の人にとっては価値になるという事実です。

副業とは、あなたの中に眠っている「見えていなかった価値」を発掘する過程そのもの。
だからこそ、最初は稼げなくて当たり前。試しながら、自分の武器を育てる場所なのです。

しかしながら、「言うは易し、行うは難し」。挫折を経験してきた私だからこそ、その難しさはよくわかります。

次の章では、「得意なことなんて何もない」と感じている人へ、
どうすれば“仮説”を立て、見つけていけるのか?という視点でお話ししていきます。


自分の「武器」がわからないとき、どうすればいいのか?

副業の検討イメージ

私は「自分の武器」は探すものではなく、仮説を立てて試す中で育てるものだとお伝えしてきました。

ですが、「とにかく何でもやってみよう」では、かえって何をしていいのか分からなくなる人も多いと思います。

この章では、そんな方が走り出せるように、仮説を立てるためのヒントと注意点をお伝えします。

仮説を立てるときに大事なのは「人の役に立てるか」という視点

仮説を立てる際には、「それは人の役に立つか?」という問いを自分に投げかけることが大切です。
自分にとって楽しいことでも、相手にとって価値がなければ副業として成り立ちません。

例えば私は、家事や子育て、料理の発信を試しましたが、うまく続けられませんでした。
なぜなら、「人に伝えたい思い」がなかったからです。つまり、相手に届ける価値が見えていなかったため、自然と続かなくなったのです。

 一方で、将来の不安やキャリアの悩みについては、同じように悩む人に向けて「役に立ちたい」と思えたからこそ、続けられています。

小さく試す重要性

仮説が見えてきたら、いきなり大きく勝負に出る必要はありません。

むしろ、小さく始めることが大事です。

悩みに悩み振り絞った仮説でも、9割以上は外れるものだと私は感じています。

私自身、今の成績は5打数0安打4三振(うち見逃し2)です。三振記録はこれからも増えるでしょう。(何とかこのブログを内野安打くらいにしたい…)

私より才能があったり、自分の得意なことを見つけるのが上手い人もいるとは思いますが、私にとって仮説は一度で当たるものではなく、何度も覆して育てていくものです。

大きくお金をかける、すぐに結果を求めるのは「一発逆転したい」という焦りに負けた行動です。私自身も、そういう気持ちに揺れることがあります。

最初は小さく挑戦し、「これかもしれない」という感覚を磨いていく。これこそが、自分の仮説を現実に変えていくための一歩です。

自分の武器の見つけ方 20選

最後に、「仮説を立てるヒントが欲しい」という方に向けて、私自身も参考にした「自分の武器の見つけ方」を20個紹介します。

繰り返しになりますが、重要なことは「そうかも知れない」という仮説を持ったらそれを試してみることです。どれかに当てはまっていれば、十分です。是非実際の行動に移してみましょう。

【過去の体験を振り返る編】

  1. やっていて楽しいことを振り返る
    → 楽しさや没頭できることには、自然と得意が隠れています。
  2. 継続できていることを探す
    → 他人が苦にすることでも、自分は無理なく続けられることがヒントです。
  3. 夢中になって時間を忘れた体験を思い出す
    → 時間を忘れてしまうほど集中した経験には強みの種があります。
  4. 過去の成功体験・成果を分析する
    → どんな場面で成果を出せたかを掘り下げると、再現可能な武器が見えます。
  5. 失敗や挫折から学んだことを整理する
    → 失敗時の対応や乗り越え方には、自分の独自の力が表れています。
  6. こだわりが強い分野を探す
    → 日常の中でつい細かく気にしてしまう部分は、知識やスキルが育っている証拠です。

【他者からのヒント編】

  1. 他者から褒められた経験をリストアップする
    → 幼少期から現在まで、何を褒められてきたかを深掘りします。
  2. 頼られた・教えた経験を振り返る
    → 周囲に「お願いされたこと」「教えたこと」には自然な強みがあります。
  3. 家族や友人に「自分の強み」を聞いてみる
    → 身近な人の視点には、思いもよらないヒントが隠れています。
  4. 他己分析をしてもらう(アンケートなど)
    → 複数人からフィードバックを集めると、客観的な傾向が見えてきます。

【行動から見つける編】

  1. 新しいことに挑戦してみる
    → 未知の領域に飛び込むと、意外な得意が見つかることがあります。
  2. ボランティアや趣味活動を棚卸しする
    → 仕事以外の場で活躍した経験からも強みがわかります。
  3. ロールモデルや憧れの人物を分析する
    → 「なぜ憧れるのか」を考えると、自分の価値観や方向性が見えてきます。
  4. 自分史やマインドマップを作成する
    → 経験や考えを可視化することで、パターンや得意分野が整理できます。
  5. キャリアアドバイザーや専門家に相談する
    → 第三者のプロ視点は、思わぬ強みの発見につながります。

【ツール・仕組みを使う編】

  1. 自己分析ツールや診断サービスを活用する
    → 科学的根拠に基づいたツール(例:ストレングスファインダー等)で客観的に把握。
  2. チェックリストやフレームワークを活用する
    → 多面的に自分を見つめ直すための仕組みを使う。
  3. 声分析や潜在意識分析を受ける
    → コーチングや専門的手法で無意識の強みを引き出す。
  4. 弱みを強みに置き換えてみる
    → コンプレックスや短所の裏には、強みの芽が潜んでいます。
  5. 失敗談や過去の恥ずかしい経験を整理する
    → 人に話せる「失敗エピソード」は、自分らしさの種になることが多いです。

行動しなければ、見えてこない

これらの方法はあくまで「仮説」を立てるためのヒントです。
大切なのは、これらのどれかを試したあとに「小さく行動してみる」こと。
机上の分析だけでは、武器は磨かれません。

仮説は何度でも覆していい。
それを試し、修正しながら「これかもしれない」という感覚を少しずつ育てる。
その積み重ねこそが、自分の武器を育てる一番の近道です。


まとめ:あなたの「変わりたい気持ち」に応える一歩を

「今のままでいいのか?」「このままで本当に満足なのか?」
ふと湧くその“もやもや”は、あなたの中にある「変わりたい」という気持ちのサインです。
それは、将来への不安だけではなく、もっと成長したい、もっと自分らしく生きたいという希望の表れでもあります。

私自身、副業を通じてこの気持ちと正面から向き合い、試行錯誤の中で自分の価値や強みを育ててきました。
副業は、必然的に「自分の得意は何か」「人にどう価値を届けるか」を真剣に考えざるを得ない環境をくれます。
それは決して簡単ではありません。だからこそ、あなた自身の専門性が育ち、唯一無二の価値が磨かれていくのです。

大切なのは、「とりあえず何でもやればいい」という焦りではなく、
「これは人の役に立つかもしれない」という小さな仮説を立て、小さく試すこと。
失敗も挫折も当たり前。その繰り返しこそが、あなた自身の武器を本当に育てる唯一の道です。

「もっと何かしたい」と思う気持ちがあるなら、それが最高のスタートラインです。
最初の一歩は、小さくてもいい。小さな一歩でも、踏み出さなければ何も変わりません。

「変わりたい」という気持ちを、今度こそ行動に変えてください。
自分の価値を育てる旅の最初の一歩を、心から応援しています。

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製造業営業職が将来不安を突破するために実践した3つの戦略|キャリア・英語・副業の全体像をまとめて紹介https://kimito-manumate.com/summary-of-the-three-strategies/https://kimito-manumate.com/summary-of-the-three-strategies/#respondThu, 26 Jun 2025 06:25:26 +0000https://kimito-manumate.com/?p=756

「このままじゃいけない」 ──気づけば、そんな考えが頭をよぎるようになっていました。 30歳を過ぎて、転職の広告が目に付くようになり、副業で成功しているインフルエンサーの話が気になってしまう。何かスキルを身につけた方がい ... ]]>

「このままじゃいけない」

──気づけば、そんな考えが頭をよぎるようになっていました。

30歳を過ぎて、転職の広告が目に付くようになり、
副業で成功しているインフルエンサーの話が気になってしまう。
何かスキルを身につけた方がいいのかもしれない。たとえば、英語とか──。

でも、平日は仕事で忙しいし、週末もなんだかんだ予定がある。
「まぁ、まだ自分には早いかな」
気づいては忘れ、また思い出しては流す。
私もそんなふうに、何度も“もやもや”をスルーしてきました。

それでも、どこかで「このままじゃダメかも」と思った気持ちを大事にして、
少しずつですが行動を始めました。
転職をして、英語を学び、副業にもチャレンジしました。
うまくいったことばかりではありません。むしろ、遠回りの連続です。
本当にやりたいことも、今だに見つかったとは言えません。

それでも、確実に変わったことが一つあります。
それは、**「前よりも、自分を少しだけ信じられるようになった」**ということです。

評価される行動が何か、少しずつわかるようになった。
またゼロから積み上げればいいと思えるようになった。
憧れを持てるようになった。
それだけでも、「動いてよかった」と思える瞬間がありました。

このブログでは、そんな私の試行錯誤のなかから見えてきた、
“将来の不安に押しつぶされずに、今できることを始めるための戦略”を紹介しています。

テーマは「キャリア」「英語」「副業」。
どれも派手な話ではありませんが、行動すれば確実に変えられることがある
それを実感として伝えたいと思っています。


目次

1. 将来不安の正体と、その正しい捉え方

──「何者かにならなきゃ」と思ってしまうあなたへ

30代になって、「このままでいいのか?」と考えるようになった方は少なくないと思います。 

でもその不安は、単に「キャリアアップしたい」という前向きな動機だけではなく、
もっと根深い、“正体のつかめない焦り”から来ていることがあります。

私自身もそうでした。

当時働いていたのは、大手メーカーの子会社。
安定はしていたけれど、本業で利益が出せておらず、親会社の意向で再編が進むことは避けられない状況でした。
実際に分社化や統合が行われ、「このままここにいて大丈夫だろうか?」という気持ちがずっとありました。

加えて、世の中のニュースでは有名企業のリストラや早期退職の話題が絶えない。
「終身雇用はもう終わっている」「自分の力で稼ぐスキルが必要」
そんな言葉が日常的に目に入るようになりました。

でも──不安の正体は、もっと奥深いところにありました。

不安の根っこにあったのは、「自分を信じきれない」感覚

「このままじゃまずい」と思うのに、何をすればいいかはわからない。
誰かに必要とされる人になりたい。でも、自分がなれるとは思えない。
だから行動に移せない。
この矛盾が、いちばんつらい不安でした。

言い換えるなら、それは「何者かにならなければ」というプレッシャーと、
「でも、自分には無理かもしれない」という自己不信のせめぎあいだったんです。

だからこそ大事なのは、「不安に名前をつける」こと

将来の不安は、漠然としているからこそ、動けなくなります。
ですが、あなたが感じている不安にも、明確な構造があります。

  • 業界・会社の構造的なリスク(=環境要因)
  • 情報が多すぎて何を信じたら良いのかわからない不安(=情報要因)
  • 自分がこの先、生き残れるかわからないという不信(=自己要因)

これらが絡み合って、「漠然とした将来不安」に見えているだけです。

不安を突破するには、「構造」を知り、「戦略」を立てること

戦略イメージ

この記事では、そんな将来不安に立ち向かうために──
キャリア・英語・副業という3つの視点から、行動の指針を提案していきます。

ここから先を読み進めれば、あなた自身の不安の輪郭が明確になり、
「今何を始めればいいか」が、きっと見えてきます。


2. 不安を突破する3つの戦略とは?

将来への漠然とした不安に向き合おうとしたとき、多くの人が「何をすればいいのかわからない」と立ち止まってしまいます。
その理由は、不安の正体が複雑に絡み合っているからです。

前章で述べたように、不安には大きく3つの要因があります。

  • 環境要因:業界や会社の構造的なリスク
  • 情報要因:情報の正しい認識
  • 自己要因:自分が通用する人間かどうかわからないという不信感

この3つの不安に向き合うために、私は次の3つの戦略を提案したいと思います。

キャリア戦略|専門性を磨く

まず一つ目は、キャリア戦略です。
これは、自分の「専門性」と「強み」を認識し、それを軸に仕事を積み重ねていくという考え方です。

会社や業界の環境が変わっても、専門性があれば自分の価値を別の場所でも発揮できます。
環境要因による不安を和らげ、同時に「自分にも武器がある」という感覚が、自己要因の不安にも効果を持ちます。

英語戦略|スキルの壁を超える

次に、英語戦略です。
英語は、製造業の営業においても年々ニーズが高まっており、「スキル」としての汎用性が非常に高い武器です。

英語を学び直すことは、情報へのアクセスを広げ、変化に対する理解力を高めることにつながります。
また、苦手を乗り越える経験は、「自分は変われる」という自己効力感にもつながります。

副業戦略|選択肢を持つ

3つ目が、副業戦略です。
副業は単に収入を増やす手段というよりも、自分の可能性を広げ、判断の軸を育てる機会になります。

副業を通じて別の世界を知ることは、社会の変化を冷静に見られる視点を持つことでもあります。
情報に流されすぎず、「自分なりの軸」を育てることができる。これは不安の感度を鈍らせるのではなく、正しく捉える力を高める手段になるのです。

以下に戦略と不安要因の関係性をまとめました。

3つの戦略と不安要因の関係性まとめ

戦略環境要因(会社・業界)への効果情報要因(情報の正しい認識)への効果自己要因(自分への不信)への効果
キャリア戦略自分の専門性が環境に左右されない軸になる経験を通じて情報の取捨選択ができるようになる自分の強みを認識し、「通用する」実感が得られる
英語戦略外資系・グローバル市場など選択肢が広がる海外発の情報を理解でき、視野が広がる苦手克服によって自己効力感が高まり、自信がつく
副業戦略本業以外の収入源ができ、会社依存から脱却できる新しい分野に触れることで判断力と情報リテラシーが育つ自分で価値を生み出せる実感が持てるようになる

このように、3つの戦略はそれぞれ異なるアプローチですが、相互に関係しながら、3つの不安要因すべてに作用します

次章からは、それぞれの戦略について、より具体的に見ていきます。


3. キャリア戦略|専門性を磨き、自分の軸をつくる

将来の不安を突破するには、「今の自分に何ができるのか」を正しく知り、それを育てていく戦略が欠かせません。
その鍵となるのが、自分の専門性を見極め、それを軸にキャリアを築くことです。

たとえば製造業の営業職であれば、「現場を踏まえた提案力」や「技術理解」「調整力」など、現場で培ってきた強みがあるはずです。
まずは、そうした**“自分の武器”を認識すること**がキャリア形成の第一歩です。

そして、その専門性を“他の場所でも通用する力”に育てていくには、汎用性(応用力)を意識することが重要になります。
どの業界・職種でも通用するスキルに昇華させることで、変化に強いキャリアが築けるようになります。

この章では、「専門性」と「汎用性」の両面から、キャリアをどう設計し、どのように育てていくかについて、私自身の経験も交えてお伝えしていきます。

3-1. 専門性とは?──まずは“自分の武器”を見つける

「専門性」と聞くと、特別な資格や高度なスキルをイメージするかもしれませんが、私が考える専門性とは**「自分が自然にできること」「他の人より評価されたこと」**です。
いわば、あなたの“特技”です。

私の場合、製造業での営業経験のなかで、以下のような点が専門性として評価されてきました。

  • 製造工程や納期・コストを踏まえた「実現可能性のある提案」ができる
  • 図面や構造に関する基礎的な技術知識がある
  • 社内外の関係者を調整し、品質課題を主体的に解決できた

こうしたスキルは、最初から特別だったわけではありません。
**「繰り返し使ううちに自然と磨かれていった力」**なのです。

だからこそ、まずはこれまでの仕事を振り返って、**「自分は何が得意だったか」**を見つけることが、キャリア戦略のスタートになります。

3-2. 専門性は「意識的に育てる」ことで洗練される

一度、自分の専門性を認識できれば、あとはそれを**「どう使うか」「どんな場面で強みを発揮するか」**を意識することで、より鋭くなっていきます。

私は、自分の専門性を発揮できる場面で積極的に前に出るようにしてきました。
たとえば品質課題が起きたとき、担当営業として本質を捉えて解決に動いた経験があります。
「図面の理解がある営業が初めて来た」と言われたとき、自分の強みが評価されたと実感しました。

こうして、自分の専門性を意識しながら使いこなす経験を積み重ねることで、「勝ちパターン」が見えるようになっていきます
この勝ちパターンを持つことが、変化に対応できる強さにもつながります。

専門性を育て、再現性のある”勝ちパターン”を作る方法については以下の記事で詳しく紹介しています。
成果を再現するために必要な要素とは何か気になるという方は以下の記事を読んでみてください。

転職前にやっておきたい!自分の“勝ちパターン”の作り方と活かし方

3-3. 専門性に“汎用性”を掛け合わせる

ただし、今の会社や業界の中でしか通用しない専門性だけでは、環境が変わったときに不安が残ります。
そこで重要なのが、「どこでも通用する形に翻訳する力」=汎用性です。

私自身、異業界(半導体業界)への転職に挑戦しました。
その中で、前職のスキルを「業界が違っても活かせる力」として再定義する必要がありました。
たとえば:

  • 「調整力」→ 社内外の関係者と連携する“プロジェクト推進力”
  • 「製造知識」→ 技術的な会話ができる“技術営業としての理解力”

このように、自分の専門性の**“本質”を捉え、それを汎用的に表現・活用する視点**が重要です。

3-4. 専門性 × 汎用性 = キャリアの選択肢を広げる

専門性と汎用性は、どちらか一方だけでは心もとないものです。

  • 専門性だけでは「自分の業界限定」のスキルにとどまりがち
  • 汎用性だけでは「代替可能な人材」に見られてしまうリスクがある

だからこそ、この2つを掛け合わせることが、キャリアの選択肢を広げる鍵になります。

私の場合、「製造業での営業経験」という専門性に、「英語」や「他業界での実績」といった汎用性を掛け合わせることで、選べる仕事の幅が広がりました。
この“かけ算”の考え方は、あなたにもぜひ意識してほしいと思います。

転職によりキャリアを広げることについては、不安を持たれる方も多くいると思います。
転職に関わる不安とその対処法については以下の記事でまとめていますので、少しでも気になる方はぜひ読んでください。

タイトル 転職が不安な30代製造業営業の方へ|経験者が語る「5つの不安」とそのリアルな答え

3-5. 【まとめ】まずは「自分の強み」に気づくことから始めよう

最後にお伝えしたいのは、**キャリア戦略の第一歩は、特別なスキルを身につけることではなく、「自分の強みを知ること」**だということです。

あなたにはすでに、経験の中で培った専門性があります。
まずはそれに気づき、どう活かせるかを考えることが、キャリアの軸を育てる出発点になります。

私は転職活動を通じてこのことに気づきました。
職務経歴書を書きながら、今まで当たり前にやってきたことが実は「自分の武器」だったのだと気づいたのです。
あなたもぜひ、自分の経験を振り返り、「勝ちパターン」を見つけるところから始めてみてください。

キャリア戦略については以下の記事でも解説しています。

関連記事:製造業営業から始めるキャリア戦略|30代から考える“生き残るスキル”とは?

製造業営業から始めるキャリア戦略|30代から考える“生き残るスキル”とは?

4. 英語戦略|“苦手意識”の壁を超える学び直しのヒント


将来の不安を突破するには、「今の自分の可能性」を広げていくことが大切です。
私にとって、そのひとつが英語の学び直しでした。

英語は、環境・情報・自己という3つの不安要因すべてに働きかけられる、横断型のスキルです。
話せなくても「学んでいる」ことでチャンスが広がる場面もありますし、英語を通じて得られる情報が、判断力や視野を広げてくれます。
また、できなかったことが少しずつできるようになることで、自分に対する見方も変わっていきます。

この章では、英語に強い苦手意識を持っていた私が、どのように学び直し、小さな突破口を見つけてきたのかを、リアルな経験をもとにご紹介します。

4-1. 私も最初は「英語が苦手」だった

私は英語が得意でも好きでもありませんでした。TOEICスコアも高くなかったし、日常の業務で英語を使う機会もありませんでした。

ただ、「英語ができる人しか転職できない」と聞いたことをきっかけに、本当にそうなのかを自分で確かめたくなりました。転職エージェントに登録し、実際の求人票を見てみると、“英語スキル歓迎”の案件がかなり多いことに気づいたんです。

それが、英語を学び直すきっかけでした。

4-2. 苦手をどう超えてきたか|私のリアルなステップ

私は、最初から効率よく学べたわけではありません。むしろ、挫折と遠回りの連続でした。

  • オンライン英会話を始めたけど、うまく話せなくて落ち込んだ。
  • TOEICの勉強を始めたけど、思うように点数が伸びずに何度もやめた。
  • 文法書や英語アプリ、YouTube、英語漫画など、いろいろ試した。

でも、行動するたびに「少しだけできるようになること」がありました。そして、自分の課題を細かく分けて、「何ができないのか」を明確にするようにしたんです。

例えば:

  • 英語が聞き取れない→ 音のとおりに言えるか?
               単語の意味は覚えているか?
               文の順番どおりに理解できているか?

こうして、苦手意識の“正体”を具体化していくことで、ひとつずつ克服する感覚が得られました。

苦手意識との付き合い方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
英語に苦手意識がある方や英語学習が続かないと悩んでいる方は是非読んでください。

アイキャッチ画像 英語が“できない”が“やりたい”に変わるまで|苦手意識との向き合い方

4-3. 少しできるようになったことで、広がった世界

私自身、英語でプレゼンできるわけではありませんし、報告書を完璧に書けるわけでもありません。

でも、展示会で英語を話す担当者のやり取りが少し理解できたり、海外との会議で役員の発言の意図がわかったり。「何もわからない」から「少しはわかる」への変化が、私にとって大きな自信になりました。

転職でも、TOEICのスコアやスピーキング力というよりも、**「学んでいる姿勢」**を評価してもらえたことがあります。学んでいること自体が、選択肢を広げてくれたのです。

→英語を学びはじめただけで評価された話はこちら

英語が苦手でも、なぜか「やってるだけ」で評価された話

→英語が話せなくても評価される方法があります

アイキャッチ画像 TOEIC300点台から転職成功!英語が苦手でも評価される実践法

4-4. 英語に興味がある人へ|まずは「試合」から始めよう

私は、オンライン英会話を最初の一歩におすすめしたいです。

英語が苦手な人にこそ、いきなりアウトプットの場に立ってみてほしい。うまくいかないかもしれません。でも、実際に「会話のキャッチボール」にトライすることで、自分の課題が一気に具体化されます。

これは、試合を先にやってみてから練習を考える、という発想です。

4-5. 英語は“できる・できない”ではなく、“伸ばせる”もの

「英語ができるようになる」とは、私にとっては**「英語で報告書が書ける」「会議で報告ができる」**という状態。

まだそのレベルには達していません。でも、「あの人みたいに話せたら」「自分も評価される存在になれたら」と思うことが、今では憧れや目標になっています。

英語は私にとって、「不安の根っこに向き合う道具」であり、「理想の自分をイメージするための鏡」でもあります。

私自身、これまで英語学習をなん度も挫折してきました。そして何度もやり直して少しずつ伸ばしてきました。
英語を学び直そうと思えた方は以下の記事もぜひ読んでください。

アイキャッチ画像 30代で英語を学び直したいあなたへ|挫折から見えた4つの本質

4-6. 【まとめ】英語は「不安に向き合う力」を育てる横断スキル

英語は、ただの言語スキルではなく、「不安」に正面から向き合い、自分を鍛えていくための手段になり得ます。
苦手意識を持っていた私も、小さな行動と試行錯誤を繰り返すことで、少しずつ「できること」を増やしてきました。

その過程で得られたのは、流暢な英語力ではありません。
「挑戦する自分を認められる感覚」や、「学ぶことそのものがチャンスにつながる」という実感でした。

英語が不安のすべてを解決してくれるわけではありません。
でも、英語を学ぶ過程は、変化に強い自分をつくるための“道場”のようなものです。

今、苦手意識があっても大丈夫です。
まずは試合に出てみてください。うまくいかなくても、何が足りないかが見えてくる。
その繰り返しが、あなたの視野を広げ、未来の選択肢を確実に増やしてくれます。


5.副業戦略|“専門分野を増やす”視点で、自分の可能性を広げる

将来の不安を突破していくためには、「会社の中だけで通用するスキル」だけに依存するのではなく、自分の可能性を広げる行動が求められます。

そのひとつが、副業です。

副業というと、「収入を増やす手段」や「趣味の延長」というイメージが先行しがちですが、私にとっての副業は、キャリアを広げ、専門性を育てる場でもありました。

たとえば、ブログを書くことで自分の経験を棚卸しし、わかりやすく伝えるスキルを磨く。
あるいは、せどりを通じて市場調査や販売戦略を試し、小さな実績を重ねてみる。
本業ではなかなか得られない「ゼロから試して結果を出す」という経験は、自分の“職能”を一段上に引き上げてくれる感覚があります。

ここでは、副業を「小さな実験」として活用しながら、キャリアの軸を増やしていく方法を、私の体験とともにご紹介します。

5-1. 副業は「小さく試せる」からこそ価値がある

副業の最大のメリットは、「小さく始められる」ことです。

私はまず**中国製品を仕入れてメルカリで売る「せどり」**に挑戦しました。数千円の利益でしたが、自分の手でモノを売るという体験は刺激的でした。

その後、プログラミングやブログにも挑戦しました。すぐに結果が出たわけではありませんが、それぞれの分野で「わからないことを調べて行動する」習慣が自然と身につきました。

本業の仕事では、「ある程度の経験やスキル」が求められるのが普通です。しかし、副業なら初心者でもチャレンジできる環境があります。だからこそ、自分の「できそう」を確かめながら成長できるのです。

5-2. 副業で“新しい専門性”を育てる

副業を続けていくと、自分が「自然と熱中できること」や「やりたいと思える分野」が少しずつ見えてきます。

たとえば、私はブログを再開したことで、「伝えること」にやりがいを感じ始めました。何を書けばいいのか迷う日々が続いていますが、それでも文章を書くことで自分の強みや経験を棚卸しし、形にする訓練になっています。

また、副業を通じてITツールやAI活用の知識にも触れるようになりました。Canva、ChatGPT、クラウドサービスなど、本業では出会わなかった世界に自然と入っていけるのが、副業の面白さでもあります。

つまり、副業は「今の自分の専門性を磨く場」であり、同時に「新しい専門性の種を見つける場」にもなり得るのです。

5-3. 本業では得られない「視点」と「つながり」が生まれる

副業を始めると、本業では出会えない人や考え方に触れる機会が増えます。

「すごいな」と思える個人や、「こんな働き方もあるんだ」と感じる価値観に出会うと、自分の枠が広がります。

また、自分の仕事を「誰かに届ける」「誰かに価値として受け取ってもらう」視点が育ちます。これは、どんなキャリアを目指す人にも大切な感覚です。

実際に私は、副業を始めてから、**本業の仕事に対しても“もう一人の自分の目線”を持てるようになりました。**それは決して反発ではなく、視野を広げるための手段です。

5-4. 副業は“自分らしさ”を確かめる実験場

副業の本質的な価値は、「自分はどう生きたいか」を考える機会になることだと思います。

本業では与えられた役割や枠組みの中で動くことが多く、「自分らしさ」を意識する余裕は少ないかもしれません。

でも、副業は違います。何をするか、どこまでやるかを自分で決められるからこそ、「これは自分に合う」「これは違うかもしれない」と気づけるのです。

私自身、副業を通じて、「誰かに言葉で何かを伝えること」に価値を見出すようになりました。それが“今の自分らしさ”かもしれません。

そういった自分磨きに副業は最適です。以下の記事で詳しく解説しています。

アイキャッチ画像 副業は“変わりたい”気持ちへの答えだ:自分の武器を育てる始め方

5-5. 副業は「将来のキャリア資産」になる

副業は、すぐにお金になるものではありません。私も、再開したブログでまだ収益はありません。

でも、自分の強みを掘り下げ、伝え、誰かに価値を届けようとするその過程こそが、“これから先も使える力”として積み上がっていく感覚があります。

つまり、副業とはただの小遣い稼ぎではなく、「もうひとつのキャリアの軸」を育てる戦略なのです。

5-6. 【まとめ】副業は「会社の外に、自分の軸をつくる」ための戦略

副業は、単に収入を増やすだけではありません。

  • 自分の専門性を広げる場
  • 新しいスキルや視点を得る場
  • 価値提供を通じて、自分らしさを試す場

そうした積み重ねが、やがて**“会社に依存しないキャリア”**を築く力になっていきます。

次章では、ここまで紹介してきた「キャリア・英語・副業」の3つの戦略をどう組み合わせて活かすかについてお伝えします。


6. 戦略を組み合わせる|キャリア・英語・副業の相乗効果とは

将来の不安に立ち向かうには、ひとつの道だけを極めるのではなく、複数の戦略を組み合わせていく視点が必要です。

キャリア戦略、英語戦略、副業戦略——それぞれが重要な柱ですが、それらを重ねて活かすことで、より大きな可能性や安心感を得られることを、私は実感してきました。

この章では、「キャリア × 英語」「英語 × 副業」など、実際に私が経験した相乗効果の具体例とともに、3つの戦略をどう組み合わせていくかについてお伝えします。

6-1. 転職しても消えなかった「不安」の正体

私はキャリア戦略を実行し、転職を通じて年収も上がり、自分の専門性にもある程度の自信が持てるようになりました。
それでも、なぜか不安はなくなりませんでした。

むしろ、「会社という枠組みから外れたら、自分には何ができるんだろう?」という、より本質的な問いにぶつかったんです。

「専門性がある=将来も安泰」とは限らない。そう気づいたとき、私は他の戦略との組み合わせを模索し始めました。

6-2. 組み合わせの中で見えてきた相乗効果

実際に取り組んでみると、1つの戦略が、別の戦略を後押しする感覚がありました。

  • キャリア × 英語:転職活動では、英語を学んでいることが評価されたり、英語求人にも目が向くようになりました。
  • 英語 × 副業:英語で情報を集められるようになったことで、海外のITツールや学習リソースも活用でき、副業(特にブログやプログラミング)に役立ちました。
  • キャリア × 副業:副業で培ったスキルが、本業での業務理解やITツールの活用にも繋がっており、キャリアの厚みが増した実感があります。

どれか一つを極めるのではなく、それぞれを小さく育て、繋げていくことで、補い合える関係が作れる。
それが、私が実感している「組み合わせの力」です。

6-3. 「どこからでも始められる」からこそ、怖がらず一歩を

こうした話をすると、「全部やるなんて無理」と思われるかもしれません。
でも、どれか1つでも行動すれば、それが他の戦略を後押しする起点になります。

たとえば英語の勉強を始めたら、英語求人にも挑戦しやすくなる。
副業を通じてブログを書くなら、自分のキャリア経験を言語化することになる。
そんなふうに、小さな行動が、別の可能性を引き出してくれるんです。

6-4. 今の自分が実践している「3つの戦略」の位置づけ

今の私にとって、3つの戦略はこんなふうに位置づけられています。

  • キャリア戦略:現時点での“本流”として、自分の土台をつくる軸
  • 英語戦略:鍛えていきたい“伸びしろ”として、チャンスを広げる手段
  • 副業戦略:将来的な“選択肢の拡張”として、自分らしい働き方の実験場

どれも完璧ではありませんが、それぞれを並行して取り組むことで、将来の不安が和らぎ、自分なりの可能性にワクワクできるようになったと感じています。

6-5. 【まとめ】不安の突破口は“組み合わせ”の中にある

将来の不安は、1つの戦略だけで完全に消えるものではありません。

だからこそ、自分にできる範囲でいいので、キャリア・英語・副業という3つの軸を少しずつ組み合わせていく——その視点が、次の可能性を引き出す鍵になります。

そしてそれは、「全てを完璧にやる」という話ではなく、
今できることを少しだけ広げてみる——それだけで十分なのです。


7. まとめ|今の不安に対処し、“今”に集中できる自分になるために

将来への不安に対処するとは、ただ頑張るだけとは違います。
「なぜ不安なのか」という構造を知り、それに対して自分なりの戦略を立て、進んでいくことが必要です。

このブログでは、将来に対する不安の要因を3つに分けて考えました。

  • 業界・会社の構造的なリスク(=環境要因)
  • 情報が多すぎて何を信じたら良いのかわからない不安(=情報要因)
  • 自分がこの先、生き残れるかわからないという不信(=自己要因)

そして、取るべき3つの戦略として

  • キャリア戦略(専門性と汎用性の掛け合わせで、自分の軸を育てる)
  • 英語戦略(自分の世界を広げ、変化に対応する横断スキル)
  • 副業戦略(自分らしさを磨き、新しい武器を得る試行の場)

この3つの戦略を紹介してきました。

戦略イメージ

これはそれぞれ、

  • キャリア戦略 ⇨ 専門性を磨くため
  • 英語戦略   ⇨ フィールドが制限されないスキルを持つため
  • 副業戦略   ⇨ 専門性を試し、また新しく得るため

のアクションプランです。

これらの力をつければ、あなたの将来的な働く不安は確実に少なくなるでしょう。

「キャリアなんてない」、「英語は苦手で」、「副業なんて…」

ーー「自分にはできない」ーー

そう思ってしまうでしょうか。

私も最初は同じでしたし、今も似たようなものかもしれません。

しかし、私は体験しました。

・少しだけ詳しい知識が自分の強みかもしれないと気づいた
・少しネイティブっぽく発音できた気がする
・やっとブログ記事が1本仕上がった
——————

戦略をもって行動を積み重ねれば、確実に変化はあります。

そしてその小さな変化の一つ一つが自分を信じられるようになる源になります

ぜひ、今の自分にできそうなことから、一歩踏み出してみてください。
このブログには、それを後押しするためのヒントをたくさん用意しています。
気になるテーマから、ぜひ読み進めてみてください。

どんなに遠く感じる道でも、方向さえ間違えなければ、着実に前に進めます。
あなたのその一歩が、不安を突破する始まりになることを願っています。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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30代で英語を学び直したいあなたへ|挫折から見えた4つの本質https://kimito-manumate.com/for-those-in-their-30s-who-want-to-relearn-english/https://kimito-manumate.com/for-those-in-their-30s-who-want-to-relearn-english/#respondMon, 23 Jun 2025 07:07:25 +0000https://kimito-manumate.com/?p=736

「英語を学び直したい」 ──私も何度そう思ったかわかりません。そして何度も、続きませんでした。 「今度こそ話せるようになるかも」と思い、さまざまな学習法に手を出しては、挫折してきました。 世の中には、英語の学習方法があふ ... ]]>

「英語を学び直したい」
──私も何度そう思ったかわかりません。そして何度も、続きませんでした。

「今度こそ話せるようになるかも」と思い、さまざまな学習法に手を出しては、挫折してきました。

世の中には、英語の学習方法があふれています。
「海外ドラマでリスニング力アップ」
「シャドーイングで英語耳を作ろう」
「文法を基礎からやり直そう」
「オンライン英会話で実践あるのみ」
──それら、全部やりました。けれど、どれも続きませんでした。

でも、何度も挫折したからこそ、気づいたことがあります。

  • どんなに良さそうな方法でも、“やる”ことでしか力はつかないということ。
  • 方法を探すことに時間をかけすぎても、結局何も始まらないということ。
  • 挫折しても、またやればいい。それだけで前に進めるということ。

私は、「挫折しない完璧な学習法」は提示できません。
でも、「挫折しながらでも、続けられる学び直しの工夫」なら伝えることができます。

英語が苦手だった私が、今でもあきらめずに続けていること。
この記事では、“やり直し続けるための本質的なヒント”を、私自身の経験をもとにお伝えします。

これは単なる学習法の紹介ではなく、「英語に苦手意識を持つ大人が、また前を向いて始められるための考え方です。

こんな方におすすめの記事です:

  • 30代で英語を学び直したいと思っている方
  • 過去に何度も学習に挫折した経験がある方
  • 「もっと良い方法があるんじゃないか」と迷い続けている方

もしあなたも「英語、またやってみようかな」と思える瞬間があるなら、この記事がその一歩になることを願っています。

何度も挫折した英語学習の記録

「英語の勉強をしても、結局続かない。そんな自分が嫌になる──。」

でも、そんな自分にも、続けてきた時間があったことにあとから気づきました。

以下は、私が実際に英語と向き合ってきた “挫折の記録” です。

年表

この年表に書ききれなかったものも含めて、実はこれまでに試した学習法は本当にたくさんあります。

たとえば書籍だけでなく、以下のような有料教材にも手を出しました。

  • マイスキ英語(2021):リスニング教材。購入しただけでほぼ使わず。
  • ELSA Speak(2021):発音アプリ。1年契約したものの継続できず。
  • CHADS(2023):イマージョン型教材。2ヶ月ほどでフェードアウト。

どれも「今度こそ話せるようになるかも」と思って始めましたが、結局続きませんでした。

思い返せば、このとき私が抱いていたのはこんな気持ちだったと思います。

「この学習法なら続けられるかもしれない」
→ 「この学習方法なら楽に成長できるかもしれない」

こうして私は、“続けられる学習法”を探してばかりいました。

でも、どんなに方法を探しても、英語力が劇的に伸びることはありませんでした。

一方で、スコアが少しずつでも伸びているのは、失敗しながらも 何かしら学習を続けていたから だと思っています。

たとえ挫折しても、またやり直せばいい。やった分しか成長しないなら、やり続けることこそが唯一の前進です。


英語学習の挫折で見えてきた4つの本質──「あとから気づいた」からこそ、伝えられること──

本質①:続いた学習は“自分で必要だと感じたもの”だった

英語学習に何度も挫折してきた私が、それでも「少しずつ続けられた学習」がいくつかありました。

  • シャドーイング → 英語が聞き取れなくて始めた
  • 単語暗記 → テストで知らない単語ばかりで焦って始めた
  • 中学英文法のやり直し → 英会話で基本文が話せず、必要性を痛感して始めた

続けられた理由は明確です。

「自分で課題を感じて、自分で必要だと思えたこと」だけが、継続できた。

一方で、ネットや他人のおすすめで「良さそう」と思って始めた学習法は、驚くほどすぐにやめてしまっていました。

本質②:良い学習方法ではなく、自分の課題が出発点だった

続けられた学習法と、そうでない学習法の違いを振り返ったとき、ようやくわかってきたことがあります。

“良い学習方法”を選ぶことが成功の鍵ではない。
そうではなく、“自分の課題”に気づけたときに、ようやく前に進めた。

つまり、私は「最適な方法」を探していたけれど、結局やってみて「これが足りてない」と思ったときにしか行動を変えられなかったんです。

だからこそ、方法を探すよりも、まずは動いてみることが大切だと気づきました。

本質③:自分の課題に気づくには、目的を持って行動するしかない

でも、そもそも「課題に気づく」ことって難しいですよね。
なぜなら、多くの場合、自分が何に困っているのかすら分からないからです。

私は最初、「TOEICの点を上げたい」「英語を話せるようになりたい」と思っていました。
でも、そのために“何ができないから困っているのか”は分かっていませんでした。

やがてオンライン英会話をやってみて、「中学英語の文が出てこない」という現実にぶつかり、ようやく“やるべきこと”が見えました。

つまり、目的がなければ行動は生まれないし、行動しなければ課題は見えてこない。

本質④:すべては“なりたい自分”という理想から始まった

実際、私が英語を学ぼうと思った最初の動機は、「海外駐在してみたい」「英語を自由に話してみたい」という漠然とした“理想”でした。

目標があったからこそ、それに近づくために行動し、行動したことで課題が見え、課題に向き合った結果として、「このやり方なら続けられる」と気づけた。

…つまり、今になって振り返ってみれば、
私は無意識のうちにこういうループを回っていたんです:

理想を描く → 動いてみる → 現実の課題にぶつかる → 自分で必要な学習を選ぶ → 続く → 少し成長する

まとめ:「遠回りに見えて、実は一番確実なルートだった」

私は最初からこのループを知っていたわけではありません。
むしろ、失敗や挫折を繰り返して、ようやく少しずつ分かってきたというのが正直なところです。

最短ルートや魔法のような学習法は、たぶん存在しません。
でも、目的を持って行動し、課題に気づいて、必要なことを繰り返す。

この“回り道”こそが、自分にとって一番確かな学び直しの道でした。

あなたにも、もし「英語をもう一度ちゃんとやってみたい」という思いがあるのなら、
今いる場所から、まず一歩だけ動いてみてください。
その先で、きっと次の課題と出会えるはずです。


最後に|挫折しても、また始めればいい

再開のイメージ画像

英語の学習において、私たちはつい「続けること」や「成果を出すこと」に意識を向けすぎてしまいます。
でも、何度も挫折してきた自分を振り返ってみて、今強く感じているのは──

挫折しても、また始めればいい。それだけで、前に進めるということです。

この記事で私が伝えたかったのは、「挫折しない学習法」ではなく──
「何度挫折しても、またやり直せる方法」こそが、本当に続けられる学習法だということです。

英語を学び直す中で、私は次の4つの本質に気づきました:

  1. 方法ではなく、目的に向けた行動が成果を生むこと
  2. 成果を出すには、自分の課題を具体的にする必要があること
  3. 課題は“目標”と“今の自分”のギャップの中にしか存在しないこと
  4. だからこそ、目標を持ち続け、実践と見直しを繰り返すことが唯一の成長法であること

これらは、私が試行錯誤の末に「あとから気づいた」ことです。
そして今でも、私はそのループの途中にいます。

つまり、英語学習において大事なのは──
「正しい方法」を探すことではなく、「自分の目標」に沿って、何度でも立ち返りながら進むこと

うまくいかなければ、立ち止まって見直して、またやってみる。
少し休んで、気持ちが戻ったらまた続けてみる。
英語力は、この“目的ベースのループ”を、どれだけ自分の中で回せるかにかかっています。

学び直しとは、完璧を求めることではなく、諦めずに試行錯誤を重ねていくこと

挫折した経験があるあなたこそ、もう一度やり直す力を持っています。
この記事が、あなた自身の学び直しを始めるきっかけになることを願っています。

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30代の転職にJACリクルートメントは使えるのか?実体験で感じた魅力と注意点を徹底レビュー!https://kimito-manumate.com/a-thorough-review-of-jac-recruitment/https://kimito-manumate.com/a-thorough-review-of-jac-recruitment/#respondFri, 20 Jun 2025 11:52:06 +0000https://kimito-manumate.com/?p=716

30代に差しかかってから、キャリアの“この先”に漠然とした不安を感じるようになりました。しかし、日々の仕事に追われ、自分のキャリアに対してどこか自信も持てず、最初の一歩を踏み出せずにいたのが正直なところです。 そんな中で ... ]]>

30代に差しかかってから、キャリアの“この先”に漠然とした不安を感じるようになりました。
しかし、日々の仕事に追われ、自分のキャリアに対してどこか自信も持てず、最初の一歩を踏み出せずにいたのが正直なところです。

そんな中で私が登録したのが、JACリクルートメントでした。
理由は明確で、「まず、自分のキャリアをきちんと整理したい」と思ったからです。

実際にエージェントに登録して最初に得られたのは、求人情報ではありませんでした。
むしろ、自分の強みや課題が少しずつ見えてきたことで、「これまでの経験をどう活かせるのか」が輪郭を帯びてきたのです。

“やりたいこと”なんて、そう簡単に見つかるものではありません。
でも、“できること”を整理するだけでも、キャリアの選択肢は確実に広がります。

JACリクルートメントは、私自身が実際に転職活動で活用し、今でも同僚や知人に必ずおすすめしているエージェントのひとつです。

すすめる理由は、次の3つに集約されます。 

  • 30代〜40代のミドル・ハイクラス層に特化しており、自分の年齢層とマッチしている
  • 業界に詳しい担当者が多く、企業情報の質が非常に高い
  • 押しつけではなく、求職者のペースに合わせて伴走してくれるスタンス

本記事では、そんな私の実体験をベースに、
JACリクルートメントの特徴・メリット・注意点まで、正直にお伝えしていきます。

1. JACリクルートメントとは?

企業の「中のこと」がわかる人と話せるエージェント

転職エージェントは数あれど、登録してみて実際に違いを実感できるサービスは多くありません。

私がJACリクルートメントを使って強く感じたのは、「企業のリアルな事情を知る人と直接話せる」という点でした。

私自身、JACの他にもいくつかの大手エージェントも使っていましたが、そこで感じたのはこんな違和感でした。
「担当者が企業のことをよく知らない」「企業の事業計画について質問してもはぐらかされる」──そうした得られる情報の”質”の違いは顕著に表れています。

JACでは、企業と求職者の両方を**一人のコンサルタントが担当する「コンサルタント型」**のスタイルをとっています。

出典:JACリクルートメント株式会社

「企業を知っている人」が伝えてくれる、説得力のある情報

このスタイルの何が良いかというと、「企業が求めている人材像」「なぜそのスキルが必要なのか」といった、表面的でない情報が得られるという点です。

私が最初の面談で相談したのは、「企業が求めるスキルに、自分の経験がどうつながるのか」という点でした。
そこで担当の方から返ってきたのは、「課題解決に向けて人を巻き込むような主体的な行動経験が評価されやすい」という具体的な視点でした。

たとえば私が話したのは、品質課題に対して社内の品質管理や社外の協力業者と連携して進めた経験。
すると担当者は、「その経験は、“周囲を動かす力”としてしっかりアピールできる。課題の背景や、どんな工夫で周囲を巻き込んだかを整理しておくといい」と具体的にアドバイスをくれたのです。

このように、自分では当たり前と思っていた経験も、どんな視点で企業に伝えるかによって価値が変わる
JACとの対話は、自分の強みを再発見し、「この経験をこう活かせるんだ」という道筋を見つけるきっかけになりました。

他の大手エージェント(分業型)との違い

転職エージェントの多くは「分業型」といって、企業とのやりとりは別の担当者が行い、求職者の担当者とは情報が間接的に伝わる仕組みになっています。

それと比較するとコンサルタント型のJACが企業といかにダイレクトなのかが分かります。

コンサルタント型について、「複数の担当とやり取りするのは面倒そう…」と思うかもしれませんが、実際に使っていて、私はその煩わしさを感じたことはありませんでした。
むしろ、分業型のエージェントでは、1人の担当者と深い関係になるがゆえに、変な“遠慮”が生まれてしまう場面もありました(恩義を感じてしまって、断りづらいなど)。

2. 実際に使って感じた「メリット」

私がJACリクルートメントを使ってみて一番強く感じたのは、『自分のペースで転職活動を進められる安心感』と『必要なときに、的確な情報が得られる専門性』でした。

① 初期フェーズでも焦らず進められる

転職初期によくあるのが、紹介される大量の求人に飲み込まれて、自分がどう動けばいいのかわからなくなるケースです。特に自己分析が不十分な段階では、自分のスキルや価値が見えていないため、紹介される求人も限られます。

でもそれは、「紹介数が少ない=悪いサービス」ではありません。自己分析が甘い段階でやみくもに求人を投げてこないというのは、むしろ良心的な対応です。いわゆる「数撃ちゃ当たる」型のエージェントも多い中で、JACのこの姿勢には安心感がありました。

② 紹介される求人の質が高い

JACはコンサルタントが企業と求職者の双方を一貫して担当している特徴から、両者のニーズを考慮した「希望条件に合っていて、かつ選考にも通りやすい」求人が厳選されています。 私は現職がかなり忙しく、日々のメールに埋もれることも多かったため、「的確な求人だけを見られる」というのは、情報の取捨選択に時間を奪われない大きなメリットでした。

③ 提案の精度が高く、深い情報が得られる

担当するエージェントに「企業がどんな人材を求めているのか」「どういう背景で求人が出ているのか」といった情報もダイレクトに聞けました。求人票に書かれていないリアルな事情まで踏み込んで知れるのは、他のエージェントにはない強みです。

あるときは、「この企業の今後の方針が知りたい」と伝えたところ、担当者がすぐに企業の人事と確認を取ってくれたこともありました。さらに、業界に精通しているコンサルタントが多いため、業界の動向や競合との比較まで教えてくれ、志望動機の作成にも非常に役立ちました。

④候補者と企業の“間に立つ”責任感

JACでは、一人のコンサルタントが企業と候補者の両方に関わっているため、ミスマッチを避ける意識が自然と高くなっています。

もちろん、他の分業型エージェントでもマッチングを軽視しているわけではありません。しかしJACの場合、担当者が企業と継続的な関係を築いているからこそ、「合わない人を推薦できない」という構造的なプレッシャーがあります。これが、求人提案の精度や信頼性の高さにつながっていると感じます。

フェーズごとのメリットまとめ

以下に、転職活動の各フェーズでJACリクルートメントがどのように役立ったかをまとめます。

フェーズシーンJACリクルートメントの強み
① 方向性を決める前(初期)キャリア相談・自己分析担当者による親身な対話。分業型と比べて大きな差はないが、年齢・経験に合わせた提案が得られる。
② 応募企業の選定求人の比較・企業理解企業の事情や背景まで把握しており、希望に合う提案がしやすい。
③ 書類・面接対策職務経歴書添削・面接対策各企業のニーズに合わせてアドバイス。より「刺さる」内容で準備できる。
④ 内定後〜入社条件交渉・意思決定両者の立場を理解した調整力で、納得できる形に着地しやすい。

転職において、「丁寧に向き合ってくれるか」「情報が深く得られるか」は非常に重要な要素です。
私の経験上、JACリクルートメントはその両方を高いレベルで備えており、特に30代以上の方にとっては非常に心強いパートナーになるはずです。

次章では、こうしたメリットを感じる一方で、利用する際に意識しておくべきポイント(=注意点)についても正直にお伝えしていきます。

3. 使って感じた「デメリット・注意点」

JACリクルートメントは専門性が高く、質の高いサポートが受けられる反面、「提案の幅」や「情報の広がり」はやや限定的になるという面もあります。

幅広い提案は出てきにくい

JACでは、コンサルタントが企業と候補者の両方を担当しているため、**「この人が自分の担当企業に合うかどうか」**という視点で求人提案がされる傾向があります。

これは裏を返せば、「この人ならこういう業界にも応用が効きそう」という視点が生まれにくいということです。特に、未経験業界へのチャレンジを考えている人にとっては、提案の広がりを感じづらい可能性があります。

情報は豊富だが、取りにいく姿勢が必要

私自身の体感としても、「連絡頻度がやや少なめ」「提案がピンポイントで狭め」と感じる場面がありました。これは悪い意味ではなく、“候補者が主体的に動くこと”を前提としたサービス設計とも言えるかもしれません。

例えば、

  • 自分のスキルを別業界でどう活かせるか
  • 希望の職種に近づくには何が必要か

といったことを知りたいとき、こちらから質問すれば丁寧に答えてもらえます。ただし、それを自然に教えてくれるわけではないので、自分から情報を取りに行く姿勢が求められます。

だからこそ、「受け身」ではもったいない

JACは「希望にマッチする求人をきっちり届ける」点で非常に優れたエージェントです。ただし、「自分に合うと思われる求人を提案してほしい」というスタンスでは、物足りなさを感じることもあるかもしれません。

こうした特性を理解したうえで、JACを「情報を深掘るためのツール」として活用し、可能性を広げるために他のエージェントと併用するのも一つの選択肢です。

4. JACリクルートメントはどんな人に向いている?

ここまでの内容をふまえて、JACリクルートメントが**「どんな人に特に向いているか」「どんな人は他のエージェントとの併用がおすすめか」**を整理してみます。

向いている人

以下のような人には、JACリクルートメントは非常に相性の良いエージェントです。

  • 30代以上で、実務経験がある方
     →JACは“ミドル・ハイクラス”を中心とした求人が多く、経験を活かした提案が得意。即戦力としての市場価値をしっかり見てくれるため、年齢・スキルに合った転職が可能。
  • 自分の強みや方向性について主体的に追求できる方
     →最初は曖昧だとしても担当者との対話の中で、それを明確にしたり、よりよい活かし方を提案してもらえる。一度自分の強みがまとまれば、的外れな紹介は少なく、納得感のある選択肢を検討できる。
  • 選考で通過率を上げたい方(面接対策や書類の精度を高めたい方)
     →企業ごとのニーズを把握している担当者から、企業に“刺さる”アドバイスがもらえる。特に、志望動機や自己PRの精度が大きく変わる。
  • 忙しくて求人の取捨選択に時間をかけたくない方
     →求人が厳選されて届くため、「質」で勝負できる。大量の求人メールに埋もれることがなく、効率的に活動が進められる。

 向いていない/併用がおすすめな人

以下のような方は、JACと他社を上手に使い分けることで、より多角的な転職活動が可能になります。

  • 早く、たくさんの求人に触れたい方
     → JACは厳選紹介のため、数をこなしていきたい場合には物足りなさを感じることも。リクルートエージェントやdodaと併用することで、より多くの選択肢にアクセスできます。
  • 手厚いフォローアップを受けたい方
     → JACは自分のペースを尊重してくれる一方で、頻繁な連絡やプッシュは控えめ。もっと頻繁な進捗確認や提案を望む場合は、フォローの厚い他社と併用するのがよいでしょう。

JACリクルートメントは、「自分のキャリアを活かし、納得感のある転職をしたい人」にとって、非常に頼もしいパートナーです。
方向性が完全に定まっていなくても、「どんな経験を活かせるか?」を丁寧に掘り下げながら転職を進めたい方には、むしろぴったりのサービスです。

一方で、「広く浅く求人を探したい」「エージェントからもフォローアップしてほしい」といったケースでは、他社との併用や使い方の工夫が必要です。
大切なのは、「自分の目的」に合わせてサービスを使いこなすこと。
その点で、JACは“しっかりとキャリアを築いていきたい人”にこそ、自信を持っておすすめできるエージェントです。

5. まとめ|自分のキャリアに向き合うなら、JACリクルートメントは心強い選択肢に

転職を考え始めたとき、多くの人が感じるのは、「自分にどんな可能性があるのか分からない」という不安です。
求人サイトを見てもピンと来ず、エージェントに登録しても、大量の求人に埋もれてしまう──。
私自身も、そんなモヤモヤとした状態から転職活動をスタートしました。

その中でJACリクルートメントに出会い、感じたのは以下のような“違い”です。

JACリクルートメントの特徴まとめ

項目特徴・内容
サービス構造企業と求職者を1人のコンサルタントが担当する「コンサルタント型」
求人の質ハイクラス・即戦力向け求人が中心で、厳選された案件が届く
情報の深さ企業の内部事情や採用背景まで把握した上で、提案・対策が受けられる
サポートのスタンス丁寧で的確。無理なプッシュはなく、利用者のペースを尊重

JACが特にフィットする人

  • 30代以上で、これまでの経験を活かした転職を考えている方
  • 自分のキャリアに向き合い、納得感のある意思決定をしたい方
  • 求人の「質」を重視し、効率よく転職活動を進めたい方
  • 面接・書類など選考の精度を高めたい方

一方で、「まずは広く求人を見たい」「フォローを手厚く受けたい」という方は、他のエージェントとの併用がおすすめです。

キャリアの一歩を、納得感のある形で踏み出したいあなたへ

転職は、“今の仕事を辞めるため”ではなく、“これからをより良くするため”の手段。
だからこそ、焦らず、でも止まらずに、自分の意志で選ぶことが大切です。

JACリクルートメントは、「キャリアの軸を整理し、確かな方向性を見つけたい」と願う人にとって、非常に頼もしいパートナーになります。

もし今、「このままでいいのか…」と少しでも不安を感じているなら、まずは情報を取りにいくことから始めてみませんか?

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「エージェントを変えるか迷ったときに確認すべき3つのポイント【経験者が語る】」https://kimito-manumate.com/three-points-to-check-when-wondering-whether-to-change-agents/https://kimito-manumate.com/three-points-to-check-when-wondering-whether-to-change-agents/#respondWed, 18 Jun 2025 12:15:20 +0000https://kimito-manumate.com/?p=692

転職エージェントを使っていて、「このままで本当に大丈夫かな…?」と感じたことはありませんか? でも、合わないかもしれないと感じたからといって、すぐに他のエージェントに切り替えるべきなのか。あるいは、もう一社追加で試すべき ... ]]>

転職エージェントを使っていて、
「このままで本当に大丈夫かな…?」と感じたことはありませんか?

でも、合わないかもしれないと感じたからといって、すぐに他のエージェントに切り替えるべきなのか。
あるいは、もう一社追加で試すべきなのか。
悩んでしまいますよね。

実は私も、転職活動中に闇雲にエージェントを追加して、混乱してしまった経験があります。

紹介された求人をさばききれず、焦って応募。
「なぜこの企業を志望したんだっけ?」と自分でもわからなくなったまま面接に挑んでしまったこともありました。
途中で自分の状態に気づけなければ、望まない転職をしていたかもしれません。

エージェントに悩んだ時に考えるべきことは、『今の自分に合ったエージェントを選ぶこと』です。

つまり、エージェント側の対応だけでなく、自分の準備状況=転職活動のフェーズにも目を向けて対処する必要があるということ。

この記事では、エージェントに対してよくある不満を3つのパターンに整理しながら、
『今のあなたにとって最適な対応(変更・追加・見直し)』を具体的に提案していきます。

先に結論をまとめておきます。

  • パターン①:サポートに納得できない場合
     →【変更すべき】エージェントを変えた方がいい
  • パターン②:求人の質や情報にギャップを感じる場合
     →【自己分析を見直す】【変更または追加を検討】
  • パターン③:求人が少なく物足りないと感じる場合
     →【自己分析を見直す】【追加で補強】


「ただ合わない」で終わらせないために、あなたの違和感の正体を一緒に整理していきましょう。


「違和感の正体を知ることで、最適な一手が見えてくる」

不満を感じたとき、多くの人は「エージェントが悪いのかも」と思ってしまいがちです。
でも実は、その違和感の“原因”をしっかり整理することで、転職活動はグッと進みやすくなります。

なぜなら、不満の原因によって取るべき対策はまったく異なるからです。
ここでは、不満の正体を3つの視点から整理し、「何がズレているのか」「どうすればいいのか」を明確にしていきましょう。

不満の“理由”は意外とシンプル

エージェントに対する不満には、さまざまな形があります。
しかし、漠然と「なんか合わない…」と感じている状態では、適切な対応を取りにくくなります。

この“なんとなくの不満”は、実は次の3つのタイプに分類できます。

  • 目的が一致していない(転職が目的になってしまっている)
  • 質が一致していない(提案内容・企業の情報が期待とズレている)
  • 量が一致していない(紹介される求人の数や分野の情報が足りない)
ミスマッチの画像

これらはすべて「ズレ」ですが、その本質がどこにあるかによって対応は変わります。

本質=原因は”エージェント”と”応募者”、このどちらかにあります。

ズレの原因を考える

ズレの原因までに目を向けると、実は自分の希望や方向性が整理しきれていないことが、不満や違和感の元になっていることも多いのです。

でもこれは、自分を責めるべき話ではありません。
むしろ、「自己分析を見直すチャンス」と捉えることができます。

自己分析ができているか?判断する3つのチェックポイント

自己分析は深くやろうとするとキリがありませんが、以下の3点を明確に答えられるかどうかが1つの目安になります。

  • 自分の強み(どんな経験・スキルを持っているか)
  • 転職の軸(なぜ転職したいのか、何を実現したいのか)
  • 希望条件の優先順位(年収・仕事内容・働き方など、譲れない条件)

これらが整理できていない場合、エージェントに伝える希望も曖昧になり、ミスマッチが生まれやすくなります。

逆に、この3点がしっかりしていれば、エージェントの提案が適切かどうかも冷静に判断できます。

次の章から、エージェントへのよくある不満を3つのパターンに分けて整理し、
『あなたの状態に応じた具体的な対応』を提案していきます。

どのパターンが今の自分に当てはまるのかを確認しながら、読み進めてみてください。

【目的のズレ】サポートに不満があるなら、エージェント変更を

こんな違和感、ありませんか?

  • キャリア相談のはずが、エージェントの話ばかりで終わった
  • 未経験業界の情報を聞きたかったのに、曖昧な説明しかない
  • 職務経歴書の添削が表面的で、具体性がない
  • 応募を急かされ、納得できないまま面接に進められそうになった

不満の本質:目的が一致していない

目的の不一致画像

このような不満は、自分の目的とエージェントの姿勢がかみ合っていない状態で起こりやすいです。

エージェントは「転職を実現する」ことが目的であり、なるべく早く内定に導くのがミッション。一方で、求職者であるあなたにとって、転職はあくまで「自己実現の手段」にすぎません。

この目的のズレが大きくなると、「使っているつもりが、使われている」状態に陥ってしまいます。

対応策:納得感のないサポートなら、迷わず変更を

「まだ自己分析が終わっていないから…」と遠慮してしまう人もいるかもしれません。
しかし、自己分析の途中だからこそ、じっくり向き合ってくれる担当者が必要です。

もちろん、エージェントによっては情報収集のタイミングや得意分野の違いがありますが、話をしっかり聞いてくれて、丁寧に関わろうとする姿勢は、自然と伝わるものです。

サポートに納得できないと感じたときは、迷わず他のエージェントを試してみましょう。
転職活動全体の質を大きく左右する判断ポイントになります。


【質のズレ】求人の内容にモヤモヤするなら、まずは自己分析から

こんなモヤモヤ、感じていませんか?

  • 提案される求人が希望とズレている
  • 気になる企業の詳細情報が思うように出てこない

不満の本質:情報の“質”にギャップがある

質のミスマッチの画像

このパターンでは、エージェントから得られる情報の質に不満を感じている状態です。
しかし、その原因がエージェント側にあるのか、自分側にあるのかを見極める必要があります。

まず振り返りたいのは、自己分析がどこまでできているかです。

  • 自分は何を求めて転職したいのか?
  • どんな業務・業界なら力を発揮できるのか?
  • 優先したい条件は何か?

これらが曖昧なままでは、エージェントが提案する求人の精度も当然下がります。

対応策:自己分析がカギ。状況に応じて「相談」→「変更・追加」

「このエージェント、なんとなくしっくりこない…」と感じて、すぐに別のエージェントを追加してしまうのは避けたいところです。
私自身も勢いで新たなサービスに登録して、情報が処理しきれずに余計に混乱してしまった経験があります。

まずは、今のエージェントに希望をきちんと伝えた上で相談するのがおすすめです。
丁寧なやり取りでズレが解消されることも少なくありません。

一方で、自己分析がある程度できているのに情報の質に不満がある場合は、遠慮なくエージェントの変更や追加を検討しましょう。
エージェントには得意な業界や求人の傾向があります。あなたの希望に合うパートナーを見つけることが、納得の転職につながります。


【量のズレ】求人が少ないと感じたら、エージェント追加を検討

こんな状態に、心当たりありませんか?

  • 紹介される求人数が少なくて選択肢がほとんどない
  • 似たような求人ばかりでモチベーションが下がる
  • 希望業界や職種の求人がほとんど出てこない

不満の本質:情報の“量”が不足している

量のミスマッチの画像

このパターンは、**紹介される求人の「幅の狭さ」や「数の少なさ」**に対する不満です。

しかし本質的には、「求人の量が少ないこと自体」よりも、自分の希望や状態とマッチしていないことが問題の可能性があります。

たとえば…

  • 自己分析が不十分なまま、早々に業界や職種を絞りすぎている
  • 転職軸があいまいで、求人を見るだけで飽きてしまっている

実際、私も「良い求人があれば…」という曖昧な気持ちのまま、なんとなく求人を見るだけの日々を過ごしていた時期がありました。

そのままでは、エージェントを変えても追加しても、同じことの繰り返しになります。

対応策:軸が見えてきたら、積極的に追加や専門特化を

自己分析が進み、希望や方向性が明確になってきたタイミングであれば、エージェントを追加して選択肢を広げるのが有効です。

  • 特定業界に強い“専門型エージェント”
  • 幅広い求人を扱う“総合型エージェント”
  • ハイクラス向け・若手向けなどのターゲット特化型

目的に応じて複数のエージェントを使い分けることで、より良い選択肢に出会える可能性が広がります。


まとめ:違和感はチャンス。今の状態を見直してみよう

ここまで、転職エージェントへのよくある不満を3つのパターンに分けて整理し、それぞれの不満の“本質”と取るべき対応策についてお伝えしてきました。

もう一度、要点を振り返ってみましょう。

不満のパターン不満の本質対応策
① サポートに納得できない目的のズレ→ エージェントの変更
② 求人の内容・提案にズレを感じる情報の「質」のズレ→ 自己分析+変更or追加
③ 求人が少ない・広がりがない情報の「量」のズレ→ 自己分析+エージェント追加

大切なのは、「なんとなくモヤモヤする」状態をそのままにしないことです。
その違和感の正体を一度立ち止まって見つめることで、エージェント側の問題なのか、それとも自分の整理がまだ不十分なのかが見えてきます。

そしてそれに応じて、「エージェントを変える」「追加で使う」「自分を見直す」という具体的な行動に落とし込めば、転職活動の質はグッと上がります。

まず何から始めるべきか?

  • 納得できないサポートを受けているなら、迷わずエージェント変更を検討
  • 求人の内容に違和感があるなら、自分の希望や強みの言語化を見直す
  • 選択肢が少ないと感じたら、業界特化・ハイクラス・若手向けなど特性の違うサービスを追加で使ってみる

最後に:エージェントに振り回されないために

転職活動において、「誰と進めるか」は想像以上に大きな要素です。
エージェントはあくまで“手段”であり、“相棒”です。
主役はあなた自身。

「なんか違うかも」と感じたときは、
その感覚を無視せず、あなたに合った進め方を選び直すことが、納得のいく転職の第一歩になるはずです。

自分に合った転職エージェントを選ぶには、「何を重視するか」「どんなサポートが必要か」を整理したうえで、それぞれのエージェントの特徴を比較するのが近道です。

迷ったら、こちらの記事を参考に

「どのエージェントを選ぶべきか?」は、迷いやすいポイントです。
私自身が【総合型・専門型・外資系ハイクラス】など、複数のエージェントを使って比較した実体験を以下にまとめています。

↓【体験談で比較】転職エージェント・サイト3選|使い分けのコツも解説

【体験談で比較】転職エージェント・サイト3選|使い分けと成功ルートを解説

あなたの状況に合った相棒(エージェント)を見つけて、納得できる転職活動を進めていきましょう。

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https://kimito-manumate.com/three-points-to-check-when-wondering-whether-to-change-agents/feed/0
製造業営業から始めるキャリア戦略|30代から考える“生き残るスキル”とは?https://kimito-manumate.com/career-strategy-starting-from-manufacturing-sales-what-are-the-survival-skills-to-consider-from-age-35-onwards/https://kimito-manumate.com/career-strategy-starting-from-manufacturing-sales-what-are-the-survival-skills-to-consider-from-age-35-onwards/#respondTue, 17 Jun 2025 01:25:44 +0000https://kimito-manumate.com/?p=658

30歳を過ぎて、ふと立ち止まって考えることが増えてきた──「このままでいいのだろうか」「何かを変えるなら今なのではないか」そんな思いが、心のどこかに芽生えてはいませんか? 昔は、一人前になることで精一杯でした。ようやく仕 ... ]]>

30歳を過ぎて、ふと立ち止まって考えることが増えてきた──
「このままでいいのだろうか」「何かを変えるなら今なのではないか」
そんな思いが、心のどこかに芽生えてはいませんか?

昔は、一人前になることで精一杯でした。
ようやく仕事を覚え、先を見渡せる余裕も出てきたところ。
でも、年齢とともに、中堅としての責任だけでなく、“自分自身のこれから”にも目を向けるようになったのではないでしょうか。

製造業を取り巻く環境も、目まぐるしく変化しています。
AIや自動化の進展、海外勢との競争激化──
ニュースを見るたび、「このままで通用するのか」と不安になったり、
転職・副業・リスキリングなど、周囲の動きに焦りを感じたりすることもあるかもしれません。

だからこそ今、自分自身の「軸」を持つことが何より大切です。
変化の波に流されるのではなく、自分の意志でキャリアを築くために。

この記事では、製造業で10年以上営業として働いてきた私が、
“これからの時代を生き抜くために必要だと感じたキャリア戦略”を、実体験を交えて紹介します。

本記事で紹介するキャリア戦略は、次の3つです。

  1. 「自分の武器」を認識する
  2. 「スキル」を磨く(専門性×汎用性)
  3. 「小さく」挑戦する

これらの戦略を持って行動すれば、今の環境に縛られず、将来にわたって必要とされ続ける人材になれます。

この記事を読み終えるころには、

✅ 製造業営業としての「自分の強み」が明確になり  

✅ 将来に向けて何を学び、どう動くべきかのヒントが得られるはずです。

ぜひ、最後までお読みください。


1. なぜ35歳から“生き残るスキル”を考えるべきなのか?

まずは、なぜ今「キャリア戦略」が必要なのかを改めて確認しておきましょう。

「年功序列が崩れた」と言われて久しいですが、あなたは本当にその変化を実感していますか?
かつてのように、「年齢を重ねれば自然と昇進・昇給する」という時代では、もうありません。

私のいた製造業の会社にも、年齢だけで高い給料をもらっている人が何人もいました。
正直なところ、「自分もなんとかなるだろう」と思っていた時期もあります。
でも、転職活動を通じて「市場の評価」と「時代の流れ」を理解していなければ、私もそのままだったかもしれません。

今は「実力主義」「スキル重視」が明確な流れとなっており、それは次のようなデータからも明らかです。

実力主義への移行が進んでいる

2025年度に実施された『企業が取り組む予定の人事施策』の調査によると

  • 「給与・報酬の透明性向上」(37.2%)
  • 「タレントマネジメントシステムの導入・改善」(31.4%)
  • 「成果主義・行動評価に基づく新評価制度の導入」(26.7%)

といった“実力や成果を重視する制度”の導入が上位を占めています。

人事施策についての調査結果画像
(出典:jinjer株式会社「2025年度取り組み予定の人事施策に関する実態調査」 URL:https://jinjer.co.jp/


また、採用の現場でも「ジョブ型人事制度」の導入が進み、
すでに22.3%の企業が導入済み、42.4%が検討中と、過半数が実力評価にシフトしつつあります。

ジョブ型雇用の人事評価の導入状況資料
(出典:日本能率協会「企業経営課題調査2023」)

つまり、「成果を出せるかどうか」が給与や採用を左右する時代に変わっているのです。

AIと技術革新による変化も無視できない

製造業の現場でも、AIや自動化の波が確実に押し寄せています。

例えば、ミスミ社の「meviy」は、図面データをアップロードするだけで見積もりから発注までを自動化してしまいます。
これは営業・設計・製造のプロセスすら大きく変える可能性を示しています。

政府も「生産性向上のためにロボット・AIの導入を推進する」と明言しており、こうした技術革新の流れは避けられません。

”労働力不足の中、生産性や産業競争力の向上に向け、 ロボット・AIの開発・活用の推進も重要。少量多品種生産をは じめとした、高度かつ多様なニーズに対応するためにも、ロボットシステム開発やAIの開発・活用支援を政府としても推進。”
(出典:2025年版 ものづくり白書)

つまり、今のスキルややり方が、今後も通用するとは限らないということです。

35歳以降もチャンスはある。だが“行動”が必要

とはいえ、35歳を過ぎても十分チャンスはあります。

マイナビの調査では、

転職後に年収が上がった人の割合は、30代で49.5%40代で47.9%

ミドル層でも、適切な準備と行動をすればキャリアを有利に進めることができるのです。

転職前後での年収額資料
(出典:マイナビ「転職動向調査2025年版」)

また、企業側も社員のキャリア開発支援に力を入れており、
「リスキリング(学び直し)」を重要な経営課題として位置づける企業は、

大企業で64.7%、全体で83.1% に達しています。

リスキリングの重視度資料
(出典:日本能率協会「企業経営課題調査2023」)

つまり、「学び続けること」はもはや前提条件です。

問いかけたいこと

少し厳しいことを言うようですが、ひとつだけ自問してみてください。

「今の仕事、他の会社でも通用しますか?」

閉じた環境の中だけで働いていると、自分の価値に気づきにくくなるものです。
あなたがこれからも生き残っていくためには、今のキャリアやスキルを見直すことが欠かせません。


2. 製造業営業の強みとは?〜「自分の武器」を認識する〜

転職やキャリアを考えるとき、「今の仕事は他では通用しないのでは」と不安になる方も多いと思います。
ですが、製造業の営業で培った「提案力」「技術理解」「調整力」は、実は他業界でも高く評価される普遍的なスキルです。

ここでは、他業界の営業にはなかなかない“製造業営業ならではの強み”を、具体例を交えて紹介します。

① 「現実的な提案」ができるという強み

営業として顧客の要望を受けるだけでなく、製造工程・納期・コストといった社内事情も踏まえて「落としどころを探る」。
これは、製造業の営業が日々向き合っている課題です。

私自身、若手のころは客先の要望をそのまま鵜呑みにしてしまい、現場から「何にもわかってねえな!」と怒鳴られたことも何度もありました。
ですが、そうした失敗を経て、徐々に“現実的な提案”ができるようになり、社内外から信頼を得られるようになりました。

こうした経験は、他業界では得づらい『実行可能性を見極める力』『調整力』に通じます。
安請け合いしない営業は、長期的な信頼を勝ち取るのです。

② 技術がわかる営業という希少価値

製造業の営業の相手は、設計・開発など技術職であることが多いはず。
そのため、図面や構造を理解し、技術的な会話ができることが求められます。

私もこれまで、お客様から「製品構造を理解し、技術者と会話できる営業は貴重」と言われたことが何度もあります。
あるときトラブル対応で訪問した際、担当者に「技術者じゃないと話にならない」と言われたのですが、話を進めるうちに「営業の人とここまで深い話ができるとは思わなかった」と驚かれたこともありました。

このように『技術がわかる営業』は、業界を越えても希少価値が高い存在です。
特に、SaaS企業・技術系商社・製品企画など、テクニカルセールスが求められる職種では、大きな武器になります。

③ 主体的に動ける「調整力」はどの業界でも通用する

もう一つ、見逃せないのが製造業営業が日々担っている「多部門を巻き込んだ調整・改善」のスキルです。

製造、調達、品質、技術など、さまざまな部署と連携しながら課題を前に進める経験は、まさに『組織で成果を出すための力』に他なりません。

実際、私が転職活動をした際にも、この経験は強く評価されました。
特に、「他部門を動かす力」「自ら課題に踏み込む姿勢」は、どの業界でも歓迎される要素です。

まず、“自分の武器”に気づくことから

もし今、製造業の営業として日々課題解決に動いているなら、あなたにはすでに価値あるスキルがあります。
「現場視点の提案力」「部門横断の調整力」「技術のわかる営業力」──それらは、他業界でも通用する立派な『武器』です。

転職に向けて最初にすべきことは、「今ある経験や強みを、改めて自分自身が認識すること」。
その一歩から、キャリア戦略は始まります。

これまでの経験を「武器」として認識できたなら、次に考えるべきは、それをどう活かし、広げていくかです。

特にこれからの時代は、特定の業界や職種に依存しすぎず、「応用の効くスキル=汎用性」を持つことが重要になってきます。

次章では、製造業営業で得た専門性をベースに、どうやって汎用性を高めていくか。その戦略について私自身の体験を交えて解説していきます。


3. 私が選んだ“生き残るスキル”〜スキルを磨く|専門性×汎用性〜

スキルのイメージ画像

私が選んだ“生き残るスキル”とは

私が転職を考える中で重視したのは、「今あるスキルをどう活かし、どう広げるか」でした。
そして選んだのが、英語スキル他業界(半導体業界)での経験です。

どちらも“専門性を深める”というよりは、汎用性を高めるための選択でした。

まず、英語について。
実際に求人票を見てみると、「英語スキル歓迎」と記載されている案件はかなりの数にのぼります。
ただ、ここで求められるのは資格だけではなく、「実務で英語を使った経験」です。

そこで私は、「英語を日常的に使う職場」への転職を選びました。
実務経験があれば、次の転職でも“英語が使える人材”として評価されやすくなります。

もうひとつの選択は、異業界への挑戦です。
特に、伸びている業界(私は半導体業界を選びました)で実績を出すことは、次のキャリアでも「他業界でも成果が出せる人」という証明になります。
注目されている業界での経験は、企業側から見てもネームバリューがあり、結果的に年収アップにもつながります。

どちらも、「今ある自分の専門性」を活かしながら、応用が利くスキルに変えるための選択でした。

では、なぜ私は“汎用性”に注目したのか。
次でその理由をお伝えします。

なぜ「汎用性のあるスキル」が必要か

理由はシンプルです。
時代の変化に対応するためです。

今は「一社にずっと勤めれば安泰」という時代ではありません。
終身雇用の終わり、副業・転職の一般化、さらにはAIや自動化の進展——
どの業界も、急激に変化の渦中にあります。

こうした変化においては、「この会社でしか通用しないスキル」だけでは不安定です。
特定の業界や職種に依存せず、どこでも通用する汎用スキルがあることが、キャリアのリスク分散になります。

第2章でも触れたように、会社員の将来には「環境変化への適応力」がより一層求められるようになります。
だからこそ、汎用性を持ったスキルの選択と強化が重要なのです。

専門性×汎用性=キャリアの武器になる理由

では、専門性と汎用性、どちらが大切なのか?
私の答えは「両方」です。どちらか片方では、武器として不十分です。

たとえば、製造業の営業として身につけた「現場視点の提案力」は貴重な専門スキルです。
しかし、それが“今の会社の中でしか通用しないもの”であれば、環境が変わったときに武器にはなりません。

一方で、「Excelが使える」「プレゼンが上手い」といった汎用スキルだけでは、AIやツールに代替されてしまう時代です。
汎用スキルだけでは、人材としての価値を維持できません。

だからこそ、「専門性 × 汎用性」が両立してこそ、真に生き残れるスキルになるのです。

私の例で言えば、「製造業の営業経験」という専門性に、「英語力」や「他業界での実績」という汎用性を掛け合わせることで、キャリアの選択肢が広がりました。
武器をひとつ増やすことで、専門性がより活きる場面が増える——これは転職活動を通じて強く実感したことです。

どうやってそのスキルを磨いてきたか

私が取り組んだのは、以下のような小さな一歩でした。

  • 英語スキルの強化:オンライン英会話を活用し、まずは「英語を話すこと」への抵抗感を減らす。
    実践の場を得るために、英語を使う環境の職場に転職。
  • 成果:TOEICスコアもアップし、会議でのリスニングが少しずつできるように。
    完璧には話せませんが、「言っていることがわかる」だけでも、仕事の幅が変わります。
  • 異業界経験の蓄積:半導体業界という未経験領域に飛び込み、まずは業界知識を吸収。
    前職のスキルを活かしながら成果を出すことで、「業界を越えて通用する実績」が手に入りました。

まずは、自分の強み×汎用性を考えてみよう

ここまで読んで、「自分のキャリアにも、活かせる要素があるかも」と感じた方もいると思います。

では、あなたなら何を選ぶでしょうか?

  • 自分の専門性を活かすには、どんな汎用スキルを掛け合わせるべきか?
  • より自分で追求したい専門的なスキルはありますか?

次章では、私が実際に行った「小さく試して広げる」ステップをご紹介します。
大きく環境を変える前にできることはたくさんあります。


4. キャリアの可能性を広げる3つの小さな挑戦

ここまで読んでくださった方の中には、

  • 「自分には専門スキルも汎用スキルも足りない気がする」
  • 「何をどう始めればいいかわからない」
  • 「転職も頭にはあるけれど、自信が持てない」

こうした不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

そんな方にまずお伝えしたいのは、スキルや強みの価値は、“試してみないとわからない”ということです。

包丁の切れ味が、何かを切ってみないとわからないように、
自分のスキルが市場で通用するかも、実際に行動してみてはじめて見えてきます。

とはいえ、大きな環境変化や思い切った転職をいきなり勧めるわけではありません。
大事なのは、小さく挑戦してみること。
ここでは、キャリアを広げるために私が実践してきた「3つの小さな挑戦」をご紹介します。

① 転職市場で、自分の「今」を評価してみる

転職活動と聞くと、「いきなり会社を辞めるもの」と思う方もいるかもしれません。
でも実際には、まずは情報収集から始めることができます

たとえば…

  • 転職エージェントに相談してみる
  • 求人サイトを眺めてみる
  • 自分の経験と、企業が求めるスキルを照らし合わせてみる

こうした行動によって、自分のスキルや経歴がどのように市場で評価されそうか、仮説が立てられるようになります

私自身も、転職サイトで求人の現実を知ったことで、「今の自分に足りないのは英語だ」と気づき、英語学習を始めました。

「自分はまだ足りない」と気づくことはネガティブではありません。
今の立ち位置がわかれば、目指す方向がより具体的になります。

② スキルを磨く:近くの環境から始めてみる

新しいスキルを身につけるといっても、いきなりやったことのないことに挑むのは難しいですよね。
だからこそ、「今の環境でできる小さな挑戦」から始めるのが現実的です。

たとえば:

  • 技術的な製品知識を深めたいなら、日々のやり取りで「なぜそうなるのか?」をより意識して聞く
  • プレゼンが上手な同僚がいるなら、どうやって上達したのか聞いてみる
  • 気になるスキルがあるなら、詳しい人から話を聞いて真似してみる

私も、物知りな同僚に「どうやってそんなに知識を身につけたのか?」とよく質問していました。
全部を真似できなくても、何かひとつでも行動に移すことが成長に繋がります

③ スキルを試す:小さく発信してみる

自分のスキルに少しずつ自信が持てるようになったら、
それを周囲に表現する・実践の場で意識的に使ってみることも重要です。

たとえば:

  • 交渉力に強みがあると気付いたなら、商談でそのスキルを意識してみる
  • 技術的な折衝に強みを感じたなら、議論の場で自分から一歩踏み込んだ発言をする

私も、「技術的な会話に自信があるかもしれない」と思うようになってから、ただのタスクだった仕様打ち合わせが、楽しみなチャレンジの場となり、少しずつ『自分の得意分野』として確立されていったのです。

小さな挑戦が、キャリアの可能性をひらく

スキルは、積み重ねることでしか身につきません。
都合のよい近道や裏技は存在しませんが、「小さく、試す」ことは誰にでもできます。

大きな決断や大胆な転職の前に、まずは今の環境でできる一歩を踏み出してみましょう。
その一歩が、きっとあなたのキャリアの可能性を広げてくれるはずです。


5.転職やキャリアに迷ったとき、思い出してほしい3つの視点【まとめ】

本記事では、30代を迎えた中堅層こそキャリア戦略が重要であることをお伝えしてきました。
冒頭では、データをもとに今後の働き方や人材評価が「実力主義」にシフトしていく現実に触れました。
だからこそ、今の30代は“今後のキャリアをどう築いていくか”に真剣になる必要があります。

そのためのヒントとなるのが、以下の3つの視点です。

視点ポイント自分に問いかけてほしいこと
① 自分の「武器」は何か?製造業営業ならではの提案力・技術理解・調整力自分が当たり前にやってきたことに、どんな強みがあるか?
② どんなスキルを磨けば「生き残れる」のか?専門性と汎用性のバランスでキャリアを設計今の自分に足りないのは「深さ」か?「幅」か?
③ 小さく試して、可能性を広げる試す→気づく→磨く、の循環を回す明日からできる“1つの小さな行動”は何か?

完璧なスキルや正解を探し続ける必要はありません。
まずは「今の自分を知ること」、そして「身近なところで試すこと」から始めてみてください。
小さな挑戦を重ねることで、自分のキャリアの輪郭は少しずつ、でも確実に見えてきます。

キャリアの答えは、自分の中にある

キャリアの正解を誰かが教えてくれることはありません。
だからこそ、自分の「強み」を知り、「可能性を広げる視点」を持つことが何より大切です。
小さな一歩を積み重ねるあなたの姿勢が、数年後の自分の未来を確実に変えていきます。

まずは「最初の一歩」から

「何から始めればいいかわからない…」という方は、以下のステップから始めてみてください。

自分の市場価値を知りたいなら

転職エージェントでキャリアの棚卸しをしてみましょう。
自分の経歴がどんなふうに評価されるのか、客観的に知るだけでも大きなヒントになります。

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キャリアの選択肢を広げる上で「英語」は大きな武器になります。

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迷っているあなたにこそ、この記事が一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

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転職が不安な30代製造業営業の方へ|経験者が語る「5つの不安」とそのリアルな答えhttps://kimito-manumate.com/five-fears-and-their-real-answers/https://kimito-manumate.com/five-fears-and-their-real-answers/#respondFri, 13 Jun 2025 07:00:59 +0000https://kimito-manumate.com/?p=648

「自分の場合はどんな求人があるんだろう…変なものしかないんじゃ…」 これは、過去の私自身が抱えていた正直な気持ちです。 転職体験談は「成功のストーリー」が多く、かえって不安をあおられることもありますよね。でも実際は、転職 ... ]]>

「自分の場合はどんな求人があるんだろう…変なものしかないんじゃ…」

これは、過去の私自身が抱えていた正直な気持ちです。

転職体験談は「成功のストーリー」が多く、かえって不安をあおられることもありますよね。でも実際は、転職には迷いや葛藤がつきものです。

この記事では、私が実際に転職活動を通して感じた「5つの不安」に対し、どう向き合い、どう乗り越えたのかをリアルにお伝えします。

  1. エージェントからの求人への不安
  2. 異業種転職への不安
  3. 今の職場に迷惑をかけそうで不安
  4. 転職しても次の職場でうまくできるか不安
  5. 転職しても後悔しそうで不安

ご覧の通り、転職活動をスタートする前から終えたその後のところまで一通りの不安を網羅した実体験のエピソードです。

この記事を読むことで、転職への不安が少しでも軽くなり、「自分にもできるかもしれない」と感じていただければ嬉しいです。


1. 転職エージェントって本当に使える?紹介される求人の実態

パソコンに向かう人

転職エージェントって、本当に役に立つのか?
私が最初に感じたのは、「登録しても、自分に合う求人なんてあるのかな……」という不安でした。

私はこれまで、鉄鋼業界でBtoBの法人営業を10年以上経験してきました。専門性があるわけでもなく、業界内でしか通用しないのでは?と感じていたのが正直なところです。

でも、実際に転職エージェントに登録してみたところ、想像以上に選択肢が広がったと感じました。

実際に紹介された求人(一例):

  • 業界:産業機械メーカー、輸送機器、半導体関連、電子部品、化学メーカーなど
  • 職種:技術営業、海外営業、調達・購買、マーケティング系ポジション
  • 年収帯:前職以上の条件(+50〜100万円のアップ提案もあり)

初回面談では、職務経歴書がなくても問題ありませんでした。
口頭でヒアリングした内容をもとに、エージェントの方が私の強みやアピールポイントを整理してくれたので、「自分のことを代わりに理解してくれる」感覚がありました。

業界や職種が決まっていなくても問題なく、「この経験は他業界でも評価されますよ」と具体的に説明してくれたことで、不安が少しずつ消えていきました。

特にJACリクルートメントは、こちらのペースに合わせて進めてくれ、無理に転職を勧めてくることは一切ありませんでした。求人のマッチ度も高く、「紹介の質」に安心感がありました。

正直、最初の一歩を踏み出すまでは怖かったですが、話を聞いてみるだけでも転職のイメージが大きく変わると思います。


2. 異業種転職は可能なのか?製造業営業のリアルな可能性

異業種への転職も気になるけど、「今の経験が通用するのかな……」という不安、ありますよね。

私もまさにその一人でした。でも実際に転職活動をしてわかったのは、「完全未経験」でも通用する可能性は十分あるということです。

ただし、業界と職種を同時に変えるのはやはりハードルが高く、求人の数も少なくなります。そこでおすすめなのが、『軸ずらし転職』です。

私の実感ベースでの可能性:

  • 業界を変える(同じ営業職):
     → IT・金融・教育など、営業スキルが共通して活かせる業界は多いです。
  • 職種を変える(同じ製造業界):
     → 調達・購買、マーケティング、コンサルなどへの転職例もありました。製造業や卸売業、建設業は親和性が高めです。

たとえば、私は鉄鋼業界の営業経験を活かして、『モノづくりを理解できる営業』として異業種(半導体関連)にもアプローチできました。
また、エージェントに「この経験はマーケティングや調達でも活かせます」と言われ、実際にそういった求人を提案してもらえました。

ポイントは、業界か職種、どちらかは現職とつながりを持たせること。
両方を同時に変えるのは難易度が上がるので、まずは「活かせる軸」を明確にするのがおすすめです。


3. 「迷惑をかけるかも」と悩む人へ。現職への恩義と向き合う

面接部屋

「お世話になった会社を辞めるのは申し訳ない…」

これは私も強く感じました。
苦戦していた就活でやっと拾ってくれた会社。
何もできなかった新卒の頃から成長を支えてくれた上司。
失敗や成功を通して信頼してくれるようになったお客様。
「辞めます」と伝えるときは、本当に手が震えました。

でも、前向きな理由での転職なら、意外とみんな応援してくれます。
まずは、自分で納得できる下準備をしていきましょう。

円満退職のために私がやったこと

  • 退職の2ヶ月前には上司に相談(引き継ぎの時間を確保)
  • 業務のマニュアル化や引き継ぎ資料を真剣に作成
  • 顧客や社内の関係者には直接会って、丁寧に挨拶・報告
  • 「任せる度量」を持って手放す覚悟をもつ

実際の引き継ぎ期間は3ヶ月間でした。
相場は2ヶ月くらいのようですが、転職先にも相談したところ、開始日を1ヶ月ほど調整してもらえました。

引き継ぎ資料づくりや段取りについても、心配しすぎる必要はありません。
大切なのは、「誠実にやりきること」です。

お世話になった上司や先輩からは、「やりたいことがあるなら応援するよ」と言ってもらえました。
辞めたあとも良好な関係が続いており、異動や近況をたまに連絡し合っています。

自分の人生の責任は、自分にしか取れません。

退職にはエネルギーが要りますが、誠実に進めれば必ず円満にできます。
むしろ、不安がある人ほど、誰よりも丁寧に退職準備ができると思います。


4. 新しい職場でうまくやっていけるか?私がやった3つのこと

「転職できたとして、新しい職場でやっていけるのか?」
転職活動をする前も、している時も、内定をもらえた後もつきまとう不安だと思います。

中途入社は、正直、最初はしんどいです。
業務の流れも、社内のルールも、人間関係も、すべてが初めて。
でも私は、以下の3つのステップを意識することで、スムーズに職場に馴染み、成果も出せるようになりました。

私が実践した3ステップ

  1. 徹底的に覚える
     まずは社内ルール、商材、使うシステムなど「覚えること」を一気に吸収しました。
     聞いたことは必ずメモ。覚える姿勢は、周囲にも伝わります。
  2. できることを見つけて、少しでも役立つ
     「納期確認」「データの整理」「会議の議事録」など、経験に関係なくできる仕事はあります。
     小さな貢献でも積み重ねることで、「頼れる存在」へ近づきます。
  3. 仲間が教えてくれるようになる(信頼関係ができる)
     一生懸命に取り組んでいると、自然と「これのことって誰かから聞いた?」と声をかけてもらえるようになります。
     このタイミングで、一気に仕事が楽しくなりました。

自分のことを振り返って思うのは、結局「新入社員のときと同じことを繰り返しただけ」だったということです。

  • 覚える
  • 実践する
  • 認めてもらう

このシンプルな流れが、中途でも変わらず大事でした。

たとえば私の場合、新卒の頃、先輩に言われた仕事を必死にこなしていたら、
「やればできるじゃないか」と褒めてもらえて、それをきっかけに色々と教えてもらえるようになった記憶があります。

転職後もそれと同じです。
最初は「新入社員に毛が生えたようなもの」かもしれませんが、今までの経験がある分、そこからの成長スピードは段違いです。

結局のところ、やるべきことは1つ。
「過去の経験を活かして、一つひとつ丁寧に取り組む」こと。

地に足をつけて動けば、転職先でもちゃんと結果は出せます。


5. 転職して後悔しないために大切なこと

窓際の男

私が転職した理由は、「英語が使える環境にチャレンジしたかったから」でした。
仕事のやりがいもあり、年収も上がりました。ですが、ある重要な視点が抜けていたために、少し後悔も残る結果となりました。

それは――
「誰と、どんな価値観で働くか」という視点です。

やりがいや待遇だけでは見えなかった「人の価値観」

転職先では、周囲の人との価値観の違いに悩まされました。

  • 自分の担当外のメールには一切返信しない
  • 問い合わせをしてもたらい回し
  • 顧客対応も、どこか「面倒そうに」扱う風土

最初は「どうしてこんな対応なんだろう?」と疑問でした。
けれど気づけば、自分も同じように“面倒ごと”を避けるようになっていました。
そして、そんな自分に嫌悪感を抱くようになったのです。

「何を実現したいのか」だけでなく、「何を大事にしているのか」も見つめる

この経験から私が学んだのは、
「転職の目的」と「自分の大切にしたい価値観」の両方を明確にすることの大切さです。

  • スキルを活かしたいのか
  • 年収を上げたいのか
  • 新しい業界に挑戦したいのか
  • 信頼し合える仲間と働きたいのか

この中で、自分が何を一番重視しているのかを言語化しておくと、転職の満足度がぐっと高くなります。

後悔を減らすための問いかけ

私自身が、もう一度転職する前に自分に問いかけたいことは以下の3つです:

  1. この会社に入って、どんな1日を過ごしたいか?
  2. どんな人と一緒に働いて、どんな風に話したいか?
  3. 自分が感じる“違和感”は、今より減りそうか?

仕事の内容だけでなく、職場の人間関係・文化も含めて、自分の理想を描くこと。
これが、転職後の後悔を減らす一番の近道です。


まとめ|転職の不安は“行動と整理”で乗り越えられる

転職を考えると、どうしてもさまざまな不安が頭をよぎります。
「自分に合う求人はあるのか?」「異業種に行けるのか?」「辞めたら迷惑じゃないか?」「新しい職場で通用するのか?」そして「後悔しないだろうか?」…

けれど、私自身が一歩ずつ転職活動を進めてみて気づいたのは、
不安の多くは“行動”と“情報の整理”で確実に小さくできるということです。

この記事でお伝えした5つの視点を、もう一度振り返ってみましょう。

  1. 転職エージェントって本当に使える?紹介される求人の実態
     → BtoB製造業営業の経験でも、意外と選択肢は豊富でした。話してみるだけでも、視野が広がります。
  2. 異業種転職は可能なのか?製造業営業のリアルな可能性
     → 「業界」か「職種」どちらかを軸にする“ずらし転職”なら、実現可能性は十分あります。
  3. 「迷惑をかけるかも」と悩む人へ。現職への恩義と向き合う
     → 誠実な引き継ぎと準備があれば、意外とみんな応援してくれます。
  4. 新しい職場でうまくやっていけるか?私がやった3つのこと
     → 新入社員のときと同じ。「覚える→実践する→認めてもらう」この順番で自然に馴染めます。
  5. 転職して後悔しないために大切なこと
     → スキルや待遇だけでなく、「どんな人と、どんな価値観で働きたいか」を事前に明確にしましょう。

最後に:不安なのは、真剣に考えている証拠

転職に不安があるのは、あなただけではありません。
むしろ、不安を感じているからこそ、しっかり考え、準備し、納得感のある決断ができるのだと思います。

私自身、最初は勇気が出ずに何度も迷いました。
でも今では、「あの時、動いてよかった」と思えています。

この記事が、少しでもあなたの背中を押せたならうれしいです。

まずは行動してみる|無料で使えるおすすめ転職サービス

転職の一歩目は、「話を聞いてみること」から始まります。
不安を一人で抱え込むより、プロに相談することで道が開けます。

実際に私が使ってみて良かったサービスを3つご紹介します。
すべて無料で使えるので、まずは登録だけでもしてみるのがおすすめです。

JACリクルートメント

ハイクラス・専門職向けに強い転職エージェント。
対応が非常に丁寧で、こちらのキャリアをじっくり聞いてくれました。
「製造業→異業種」など、キャリアのずらし方について具体的なアドバイスをもらえたのも印象的です。

JACリクルートメント公式サイトはこちら

リクルートエージェント

求人数がとにかく多く、幅広い業種・職種をチェックしたい人向け。
非公開求人も多く、自分では探せない情報に出会えるのが魅力です。
担当者のアドバイスも実用的で、職務経歴書の添削もしてもらえました。

👉 リクルートエージェント公式サイトはこちら

リクナビNEXT

エージェントを使うのが不安な方でも安心。
自分のペースで求人検索できて、転職市場の動きや、自分の強み診断(グッドポイント診断)も受けられます。
まずは気軽に始めたい方におすすめです。

👉 リクナビNEXT公式サイトはこちら

一歩踏み出せば、不安は「可能性」に変わります。

この記事を読んで、「少しだけやってみようかな」と思えたなら、それがもう第一歩です。
迷いながらでも大丈夫。あなたの経験は、必ずどこかで必要とされています。

自分に合った転職サービスを使って、未来の可能性を広げてみませんか?

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https://kimito-manumate.com/five-fears-and-their-real-answers/feed/0
【体験談で比較】転職エージェント・サイト3選|使い分けと成功ルートを解説https://kimito-manumate.com/3-recruitment-agency-sites/https://kimito-manumate.com/3-recruitment-agency-sites/#respondTue, 10 Jun 2025 12:15:22 +0000https://kimito-manumate.com/?p=627

「転職には転職エージェントを使った方がいいらしい。でも、結局どれが良いの?」そう思っている方、その考えは間違っていません。 ただ、もっとシンプルに考えると――転職活動のスタートルートは、たった2つしかありません。 私はこ ... ]]>

「転職には転職エージェントを使った方がいいらしい。でも、結局どれが良いの?」
そう思っている方、その考えは間違っていません。

ただ、もっとシンプルに考えると――
転職活動のスタートルートは、たった2つしかありません。

  • ルート1:転職エージェント2社+転職サイト1社
  • ルート2:転職エージェント1社 → 徐々に+転職サイト&別エージェント

私はこれまで3年以上、転職サイトとエージェントを活用し、2度の年収アップ転職を実現してきました。
その経験から言えるのは、「この2つのルートこそが、現実的かつ最適な転職の始め方」だということです。

なぜなら…

  • 本業が忙しい中、やみくもに登録しても消耗するだけ
  • エージェントも合う・合わないがあるので、比較は必須
  • エージェントを使い分けることで視野が広がる

というリアルな事情があるからです。

本気で転職を考えているなら、ルート1(3社同時スタート)がベスト。
でも、転職が初めての方には、ルート2(1社スタート→追加)をおすすめします。

その理由はシンプル。
転職活動は、想像以上に大変だからです。

エージェントに登録すると、

  • 職務経歴書の作成
  • キャリア面談
  • 求人紹介と応募判断
  • 各企業ごとの調整とブラッシュアップ

…など、やるべきことが一気に押し寄せます。
私自身、仕事と両立させるのに苦労しながらも、なんとかゴールにたどり着きました。

この記事では、私が実際に使って「これは外せない!」と思った転職サイト・エージェント3社をご紹介します。


この記事を読めば、自分に合ったルートと、相性の良いサービスがきっと見えてくるはずです。


1. なぜこの3社が転職に最適なのか?【選び方と理由を解説】

転職活動では、情報収集・自己分析・応募・面接対策とやるべきことが多く、一人で抱え込むと迷いやすくなる場面がたくさんあります。
私自身も、初めての転職では「何を基準にサービスを選べばいいのか」が分かりませんでした。

そんな中で活用したのが、今回ご紹介する3つの転職サービスです。

これらを選んだ理由は、次の3つの力を備えていたからです。

  • 伴走してくれる「サポート力」
  • 企業を深く理解する「専門性」
  • 可能性を広げてくれる「幅広い選択肢」

では、なぜこの3つが重要なのか。
その理由を、転職活動の構造から説明します。

転職とは「マッチング」そのもの

転職とは、応募者と企業がお互いに『求めること』と『提供できること』をマッチングさせることです。

このとき、転職エージェントは企業と応募者の間に立ち、双方のギャップを埋める役割を果たします。

ここで、一度転職活動の構造を図で整理してみましょう。

転職エージェントの役割

しかし、実際の現場ではこのマッチングが簡単にいかないことが多いのです。

その原因の多くは、『希望』と『提供できること』を「整理できていないこと」にあります。

  • 自分のスキルや経験を言語化できず、うまく伝えられない
  • 企業のニーズが分からず、的外れなアピールをしてしまう
  • 自分の希望が曖昧なまま、企業選びに迷ってしまう
  • 希望と違う企業に入社し、ミスマッチを起こしてしまう

これらは、誰にでも起こりうる「よくある失敗」です。

ミスマッチの説明図

成功する転職に必要な「3つの要素」

では、こうしたミスマッチを防ぐにはどうすればよいのでしょうか?

答えは明確です。

  • 自分の希望やスキルを一緒に整理・言語化してくれる「サポート力」
  • 企業の裏側や採用背景まで理解した上で提案してくれる「専門性」
  • トライ&エラーを通じて、自分に合った企業に出会える「幅広い選択肢」

これらの力を転職サービスから引き出しましょう!

すでにお気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、これらの要素を1社の転職サービスだけで賄うことは難しいのです。 特に「高い専門性」と「幅広い選択肢」は、時に相反する特性を持っていることもあります。

だからこそ、複数のサービスを目的に応じて使い分ける戦略が必要です。

次の章では、私が実際に使ってわかった3社それぞれの特徴と、どのように使い分けるべきかを詳しくご紹介します。


2. 各サービスの特徴と使い分け

2ー1.  JACリクルートメント

引き出す価値:『伴走してくれるサポート力』、『高い専門性』

特徴:企業と転職希望者双方をコンサルタントが担当する「コンサルタント型」サービス

求人の質の高さから『ハイクラス転職』をPRされていますが、その根幹は企業側に精通した高い専門性です。企業と求職者を同じ担当者がつなぐため、求人の背景や企業の課題まで含めたリアルな情報が得られます。

私の場合、面接対策の際には、担当者に「企業が重視しているのは課題解決の経験か、それとも設計提案の実績か」といったポイントを事前に確認できたことで、より的確な準備ができました。

デメリット:求人企業毎に担当者が異なるため、エージェントからのアプローチは限定的。求人の幅を広げるには、希望業界や職種など、こちらからも発信することが必要になります。

使い分け:まず登録して、希望の整理や方向性を固めるための1社として最適。

2−2. リクルートエージェント

引き出す価値:『伴走してくれるサポート力』、『幅広い選択肢』

特徴:採用実績に裏打ちされるサポート体制、求人量

総合型転職エージェントの業界最大手です。キャリアプランの検討はもちろん、幅広い業界知識について聞くことができます。やはりその求人量は侮ってはいけません。応募者によるところは大きいと思いますが、JACの倍以上はあった印象です。

JACでは提案されなかった業種についても提案があり、それが意外に自分の希望とマッチしていました。また、担当者からの積極的なフォローアップによって、検討のスピードがアップしたことが記憶に残っています。

デメリット:転職希望者に専任の担当者がおり、手厚いアプローチをしてもらえるが、それゆえに情報に埋もれてしまう可能性がある。

使い分け:情報の取捨選択がある程度できる方や、転職の軸が定まりつつある方に向いています。また、異業種・異職種への可能性を探る際にも有効です。

2−3.リクナビNEXT

 引き出す価値:『幅広い選択肢』

 特徴:会社規模を含めて幅広い業種・職種の求人がある。

転職サイトはWEB上でマイペースに情報収集することができます。
何も特別な求人を見つける必要はありません。興味がある業界に絞って検索したり、エージェントから紹介された求人の関連企業を検索したりすることで、自分の希望、求められるスキルの解像度を上げることができます。

企業が求めるスキルは業界によってある程度傾向があります。目を通す求人の数が増えるたびにその傾向が掴めてきました。

デメリット:手間と時間がかかる

使い分け:転職活動の初期ではなく、自分の希望やスキルの方向性がある程度見えてきた段階で使うのがおすすめです。何となくで使い始めると、膨大な情報に埋もれてしまい、時間ばかり浪費してしまいます。


3. まとめ|迷ったらこの順で始めよう!

転職エージェントや転職サイトにはそれぞれ強みがあり、どれがベストかは人によって異なります。

私の経験から導き出したおすすめの進め方は、以下の2つのルートです。

🔹 ルート1:3社を同時に使ってスタート(おすすめ)
本気で転職を考えている方、複数の選択肢を並行して比較したい方におすすめ。

  • JACリクルートメント:自分の強みや方向性を整理する
  • リクルートエージェント:視野を広げるための求人を大量に収集
  • リクナビNEXT:気になる企業や業界を深堀りするリサーチツール

🔹 ルート2:1社スタート → 徐々に拡大(転職初心者向け)
初めての転職や、まだ方向性が定まっていない方におすすめ。

  • まずは JACリクルートメント に登録して、自分の希望を整理
  • 少し慣れてきたら リクルートエージェント を加えて選択肢を拡大
  • 最後に リクナビNEXT で求人研究や自己分析に活用


実際に私はこの3社を併用したことで、「求人の質」「量」「情報の深さ」のバランスが取れ、納得のいく転職につながりました。

転職活動は一発勝負ではありません。
複数のサービスを上手に使い分けながら、自分のペースで進めていくことが大切です。

👇 各サービスの比較をざっくり振り返ると、以下のようなイメージです。

比較表

今回紹介した3社は、実際に私が使って「これは外せない」と感じたものです。
あなた自身に合ったルートを見つけて、自分らしいキャリアの一歩を踏み出してみてください。

紹介した転職サービスはこちら

JACリクルートメント

https://www.jac-recruitment.jp

リクルートエージェント

https://www.r-agent.com

リクナビNEXT

https://next.rikunabi.com

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https://kimito-manumate.com/3-recruitment-agency-sites/feed/0