「英語を学び直したい」
──私も何度そう思ったかわかりません。そして何度も、続きませんでした。
「今度こそ話せるようになるかも」と思い、さまざまな学習法に手を出しては、挫折してきました。
世の中には、英語の学習方法があふれています。
「海外ドラマでリスニング力アップ」
「シャドーイングで英語耳を作ろう」
「文法を基礎からやり直そう」
「オンライン英会話で実践あるのみ」
──それら、全部やりました。けれど、どれも続きませんでした。
でも、何度も挫折したからこそ、気づいたことがあります。
- どんなに良さそうな方法でも、“やる”ことでしか力はつかないということ。
- 方法を探すことに時間をかけすぎても、結局何も始まらないということ。
- 挫折しても、またやればいい。それだけで前に進めるということ。
私は、「挫折しない完璧な学習法」は提示できません。
でも、「挫折しながらでも、続けられる学び直しの工夫」なら伝えることができます。
英語が苦手だった私が、今でもあきらめずに続けていること。
この記事では、“やり直し続けるための本質的なヒント”を、私自身の経験をもとにお伝えします。
これは単なる学習法の紹介ではなく、「英語に苦手意識を持つ大人が、また前を向いて始められるための考え方です。
こんな方におすすめの記事です:
- 30代で英語を学び直したいと思っている方
- 過去に何度も学習に挫折した経験がある方
- 「もっと良い方法があるんじゃないか」と迷い続けている方
もしあなたも「英語、またやってみようかな」と思える瞬間があるなら、この記事がその一歩になることを願っています。
「英語の勉強をしても、結局続かない。そんな自分が嫌になる──。」
でも、そんな自分にも、続けてきた時間があったことにあとから気づきました。
以下は、私が実際に英語と向き合ってきた “挫折の記録” です。

この年表に書ききれなかったものも含めて、実はこれまでに試した学習法は本当にたくさんあります。
たとえば書籍だけでなく、以下のような有料教材にも手を出しました。
- マイスキ英語(2021):リスニング教材。購入しただけでほぼ使わず。
- ELSA Speak(2021):発音アプリ。1年契約したものの継続できず。
- CHADS(2023):イマージョン型教材。2ヶ月ほどでフェードアウト。
どれも「今度こそ話せるようになるかも」と思って始めましたが、結局続きませんでした。
思い返せば、このとき私が抱いていたのはこんな気持ちだったと思います。
「この学習法なら続けられるかもしれない」
→ 「この学習方法なら楽に成長できるかもしれない」
こうして私は、“続けられる学習法”を探してばかりいました。
でも、どんなに方法を探しても、英語力が劇的に伸びることはありませんでした。
一方で、スコアが少しずつでも伸びているのは、失敗しながらも 何かしら学習を続けていたから だと思っています。
たとえ挫折しても、またやり直せばいい。やった分しか成長しないなら、やり続けることこそが唯一の前進です。
英語学習に何度も挫折してきた私が、それでも「少しずつ続けられた学習」がいくつかありました。
- シャドーイング → 英語が聞き取れなくて始めた
- 単語暗記 → テストで知らない単語ばかりで焦って始めた
- 中学英文法のやり直し → 英会話で基本文が話せず、必要性を痛感して始めた
続けられた理由は明確です。
「自分で課題を感じて、自分で必要だと思えたこと」だけが、継続できた。
一方で、ネットや他人のおすすめで「良さそう」と思って始めた学習法は、驚くほどすぐにやめてしまっていました。
続けられた学習法と、そうでない学習法の違いを振り返ったとき、ようやくわかってきたことがあります。
“良い学習方法”を選ぶことが成功の鍵ではない。
そうではなく、“自分の課題”に気づけたときに、ようやく前に進めた。
つまり、私は「最適な方法」を探していたけれど、結局やってみて「これが足りてない」と思ったときにしか行動を変えられなかったんです。
だからこそ、方法を探すよりも、まずは動いてみることが大切だと気づきました。
でも、そもそも「課題に気づく」ことって難しいですよね。
なぜなら、多くの場合、自分が何に困っているのかすら分からないからです。
私は最初、「TOEICの点を上げたい」「英語を話せるようになりたい」と思っていました。
でも、そのために“何ができないから困っているのか”は分かっていませんでした。
やがてオンライン英会話をやってみて、「中学英語の文が出てこない」という現実にぶつかり、ようやく“やるべきこと”が見えました。
つまり、目的がなければ行動は生まれないし、行動しなければ課題は見えてこない。
実際、私が英語を学ぼうと思った最初の動機は、「海外駐在してみたい」「英語を自由に話してみたい」という漠然とした“理想”でした。
目標があったからこそ、それに近づくために行動し、行動したことで課題が見え、課題に向き合った結果として、「このやり方なら続けられる」と気づけた。
…つまり、今になって振り返ってみれば、
私は無意識のうちにこういうループを回っていたんです:
理想を描く → 動いてみる → 現実の課題にぶつかる → 自分で必要な学習を選ぶ → 続く → 少し成長する
私は最初からこのループを知っていたわけではありません。
むしろ、失敗や挫折を繰り返して、ようやく少しずつ分かってきたというのが正直なところです。
最短ルートや魔法のような学習法は、たぶん存在しません。
でも、目的を持って行動し、課題に気づいて、必要なことを繰り返す。
この“回り道”こそが、自分にとって一番確かな学び直しの道でした。
あなたにも、もし「英語をもう一度ちゃんとやってみたい」という思いがあるのなら、
今いる場所から、まず一歩だけ動いてみてください。
その先で、きっと次の課題と出会えるはずです。

英語の学習において、私たちはつい「続けること」や「成果を出すこと」に意識を向けすぎてしまいます。
でも、何度も挫折してきた自分を振り返ってみて、今強く感じているのは──
挫折しても、また始めればいい。それだけで、前に進めるということです。
この記事で私が伝えたかったのは、「挫折しない学習法」ではなく──
「何度挫折しても、またやり直せる方法」こそが、本当に続けられる学習法だということです。
英語を学び直す中で、私は次の4つの本質に気づきました:
- 方法ではなく、目的に向けた行動が成果を生むこと
- 成果を出すには、自分の課題を具体的にする必要があること
- 課題は“目標”と“今の自分”のギャップの中にしか存在しないこと
- だからこそ、目標を持ち続け、実践と見直しを繰り返すことが唯一の成長法であること
これらは、私が試行錯誤の末に「あとから気づいた」ことです。
そして今でも、私はそのループの途中にいます。
つまり、英語学習において大事なのは──
「正しい方法」を探すことではなく、「自分の目標」に沿って、何度でも立ち返りながら進むこと。
うまくいかなければ、立ち止まって見直して、またやってみる。
少し休んで、気持ちが戻ったらまた続けてみる。
英語力は、この“目的ベースのループ”を、どれだけ自分の中で回せるかにかかっています。
学び直しとは、完璧を求めることではなく、諦めずに試行錯誤を重ねていくこと。
挫折した経験があるあなたこそ、もう一度やり直す力を持っています。
この記事が、あなた自身の学び直しを始めるきっかけになることを願っています。